YAMDAS更新、もしくはオープンソース・ハードウェアの可能性
Technical Knockout にChumbyの誕生を追加。Tim O'Reilly の文章の日本語訳です。
先月のエントリになってしまうが、文中あるように Make スタイルのハッキングの好例として紹介(宣伝)する価値があると思った。しかし、この文章はちょっと訳しにくく、誤訳をやらかしている可能性が高いので、お気づきの方はメールなりで教えてください。
「Web 2.0とローエンドのコンシューマ機器との出会い」や「オープンソース・ハードウェア」といったフレーズはとてもキャッチーなのだけど、後者に関して言うと、日本では MorphyOne という負の遺産があるからなぁ。
さて、Chumby については TechCrunch や Gizmodo の記事が日本語で読めるし、画像は Flickr にたくさんあがっている。
あと例によって今日の画像も Wikimedia Commons より。
情報地質学(Geoinformatics)が今熱いらしい
Where 2.0 というカンファレンスの名前を最初聞いたときには、何かのギャグかと思ったものだが、FOSS4G2006 という情報地質学(Geoinformatics)に関するフリーソフトウェア/オープンソースのカンファレンスまで開かれるとなると、やはりこれに関してもオライリーの目の付け所は正しかったということか。
ただ情報地質学といっても学会で扱うようなアカデミックな話ではなく、100ドルくらいの GPS を普通にアウトドア用に所有する感覚が素地としてあり、それが Google Maps や先ごろ日本語化された Google Earth により注目を集めるようになったということだろう。
そうした意味で、地理情報と blog と Wiki を組み合わせたオープンソースの Ruby on Rails アプリな GeoBliki なんてのを O'Reilly Radar で知ったが、ちょっと狙いすぎじゃないかね(笑)
[9月21日追記]:飛べない日々にあるように、Geoinformatics はこの場合「地理情報学」と訳すほうが適切でした。
Google Book Searchが発禁本特集ページを開設
Slashdot で知ったページだが、Google もなかなか面白いことをやるものだ。
しかし、それにしてもここに挙げられる challenged ないし banned な本のリストの豪華なことと言ったら(笑)。英米現代文学名作大全じゃないか。
上位に挙がっている二冊について書いておく。
まず To Kill a Mockingbird だが、ピュリツァー賞受賞作にして、グレゴリー・ペックがアカデミー賞主演男優賞を受賞した映画『アラバマ物語』の原作ですね……と言っても観ていない人も多いだろうから、金川欣二さんの「『アラバマ物語』前説……映画と差別」を紹介しておく。
- アーティスト: グレゴリー・ペック
- 出版社/メーカー: ビデオメーカー
- 発売日: 2004/07/01
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そして Lolita だが、これは言わずと知れたウラジーミル・ナボコフの代表作。昨年若島正氏による新訳が刊行されている……と書きつつワタシ自身まだ読んでませんが。この作品、並びに新訳については、山形浩生が「『ロリータ』は二十世紀的に不健全な変態の書である。」という文章を書いている。
- 作者: ウラジーミルナボコフ,Vladimir Nabokov,若島正
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2005/11
- メディア: 単行本
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スパイク・リーによるハリケーン・カトリーナのドキュメンタリー『When the Levees Broke』
かのスパイク・リーが、昨年ニューオリンズに壊滅的な打撃を与えたハリケーン・カトリーナについてのドキュメンタリーを作っていたこと自体、Boing Boing のエントリを読むまで恥ずかしながら知らなかった。
テレビ番組として放映されたようだが、4時間に及ぶ映像が現在すべて YouTube で公開されているとのこと。
すごく力の入った映画になっているそうで、さすがに YouTube でいちいち観るのもなんなので検索してみたら、id:blackmovie さんが感想を書かれていた(その1、その2)。
Buffalo buffalo Buffalo buffalo buffalo buffalo Buffalo buffalo. は文法的に正しい英語の文章です
タイトル以上のことが何も言えないわけだが、これが Wikipedia の見出し語になりますかい。
他の言語における同様の文章の例として、日本語の「庭には二羽鶏がいる」が挙げられている。「それちゃうちゃうちゃうんちゃう?」は大阪弁だからダメなのだろうか。
Wikipedia というと、創設者の一人であり後に Jimmy Wales と袂を分かった Larry Sanger が Citizendium というプロジェクトの開始をアナウンスしたことを Slashdot で知る。TechCruch には批判的なレビューが掲載されているが、ワタシも Wikipedia は十分には程遠いクオリティだとは思うが、既に十分な規模に達しており、Citizendium のようなプロジェクトは大きな勢力になれないのではないかと思う。