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名著『アラン・ケイ』とそれに携わった人たちについて

今回の「パソコンの父が再臨するとき」では、いくつも彼の言葉、文章を部分引用しているが、「未熟だね。レベルがあまりに低い」というウェブへの評価がインタビューから採られたのを除けば、彼の論文と評伝からなる『アラン・ケイ』からの引用である。

アラン・ケイ (Ascii books)

アラン・ケイ (Ascii books)

今回の原稿を機にこの本を読み直して、改めて名著だと思うとともに、この本に欠けているものにも気付いた。それは「パソコンの父が再臨するとき」を読んでいただくとして、今では一般にも使われるようになった「コンピュータ・リテラシー」(『アラン・ケイ』ではリタラシーと表記されている)という言葉に関するケイの非常に慎重な筆致を辿ったとき、この文章の方向性が定まった。

アラン・ケイ』は原書がない日本オリジナルの企画であり、それゆえに刊行までは大変な苦労があったことが「訳者あとがき」に綴られている。そしてその訳者の鶴岡雄二氏は、かの「モータウン・ミステリー」の著者である。また「訳者あとがき」には青空文庫創始者である富田倫生氏の名前も挙がる。そして最後の「謝辞」に金光雅夫氏の名前を見つけて感慨にふけった。

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