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パプリカ

ようやく観た。筒井康隆ファンとして恥ずかしながら原作(asin:4101171408)は未読で、今敏監督の映画をみるのも初めてである(『東京ゴッドファーザーズ』を HDD レコーダに録画しているがまだ観ていない)。

一言で言えば、大満足の一作だった。

大してアニメを見ていないワタシが書くのもなんだが、これぞアニメで撮るべきものを撮った映画だと思う。原作を刈り込んで作っているのだろうが、快活に電波な言葉を喋りまくるところなど筒井康隆なんだなと思った(海外で上映したときはどう訳したのだろう)。

平沢進の音楽も良かったし、オープニングからずっと絵で魅せてくれるのだけど、夢という混沌としがちな題材を採りながら、通俗的なシンボルを利用することでワタシのようなボンクラでも置いてけぼりにならない作りになっている。あるいはこれは監督のバランス感覚というか遠慮もあったのかもしれないけど。

ラストがただの怪獣大戦みたいになってるためしょぼく、もうひとひねりほしかったが、それまでが素晴らしかったのでよしとしよう。

しかし、The Goog Life について「あっちゃんが時田をなじる時の林原VOICEで読もう」という感想は思いつかなかったな(笑)

なお、本作で何度か出てくる「続きはどうするんだよ」という台詞を「鈴木はどうするんだよ」と聞き違えていて、ずっと鈴木さんという人物が登場するのを待っていたというのはここだけのヒミツだ。

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