気がつくと発言小町大賞2010が始まっていた(これって昨年はあったっけ?)。締め切りは11月30日とのことなので、最近は小町についての言及がすっかり減ったのが寂しい id:hagex さんや、結婚生活が順調なのは、「発言小町」を反面教師としてとことん読み込んだことも大きかったとのたまう id:yto さんは是非投票するといいと思うよ!
もっともワタシも、ネットウォッチャーの大家である id:kanose さんに以下のように書かれて頭を抱えたわけだが。
ただざっと見たところ、ワタシが好んで Twitter で紹介するようなトピは「発言小町大賞2010」の候補には入らないようだが……
さて、ワタシが発言小町に注目するようになったのは、ご多分に漏れず今は亡き発狂小町(id:komachimania)がきっかけだったわけだが、そこで知った忘れがたきトピに「覗く友人」があった(参考:はてなブックマーク - 覗く友人 - 発狂小町)。
トピ主の発言だけでも65というかなりのボリュームなのでおヒマなときに読むといいが、小町によくある「常識外れな友人(たち)に振り回されるトピ主」の典型であり、トピ主がアドバイス通りに動かないと「さっさと行動しないあなたにイライラします」みたく容赦なくトピ主に牙をむくコマッチャーの凶暴性も堪能できる。
このトピはトピ主が異常な友人たち(?)に立ち向かうものの、尻切れトンボでしかも何とも寂しげなトピ主のモノローグとともに終わるため、その後「その後が気になる小町のトピ」に次々と彼女の名前があがったわけだが、実はアローンさんはこのトピに降臨していた。
2009年4月29日 21:04から始まる5連投でその後が語られているわけだが、癌にかかっていることが分かり仕事を一年間休業する羽目に陥ったこと、それを知った「覗く友人」たちの反応(予想通りのクズっぷり)、しかし恋人ができ、彼があいも変わらず押しかけてくる連中をシャットアウトしてくれることが綴られており、癌との闘病は予断を許さないものの、素敵な恋人ができてよかったじゃないの、とほっこり(←誤用)したものである。
しかし、である。
ワタシはここでこのトピを読むのを止めていたのだが、少し前に調べものをしていてこのトピを再読し、その後にも一度だけアローンさんが書き込んでいるのに気付いた。2009年5月26日 12:23のコメントである。
皆様、暖かいレスありがとうございます。 残念ながら、更に後日談が…(泣) 彼は既婚者でした。 彼が大好きで、その愛を疑ってもいませんでした。 本気で好きになった人でした。 生きようと、彼の愛でもう少し生きたいなと思った矢先のことでした。 「子供がいるから別れる事は出来ないが、アローンを愛している」と… お子さんも3人いらっしゃるそうです。 奥さんの写真も見ました。彼が好きと言う芸能人によく似た人でした。 既婚であることは彼の口から直接聞きました。 どうしたら良いのか… 勿論別れるべきという事は頭では分かってます。 ただ気持ちがついていきません。 こんなことがわかった今でも彼を愛おしく思う自分がいます。 今彼がいなくなったら、生きていく望みが無くなりそうです。 憎んで忘れようとも思いましたが、闘病の一番つらい時期を支えてくれた彼、感謝しても憎む気にはなれません。 元の友達に戻ろうとも思いましたが、自分の中のあふれる思いをどうすることもできずにいます。 気持ちの持って行き方がわかりません。
……これには言葉を失った。何で善人がひどい目にあい、悪人ばかりがのさばるのか。発言小町は「神なき時代の井戸端アゴラ」なのだろうか(んなわけはない)。
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