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裏切りのサーカス

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本作でゲイリー・オールドマン(以下、ゲリマン)がアカデミー賞主演男優賞にノミネートされたのを知って、彼が主演なら是非観なければと楽しみにしていた。ゲリマンは大好きな役者で、若い頃は狂った感じの役を得意にしていたが、近年ではノーランズバットマンのゴードン警部役など歳相応というか枯れた味わいの役も多く、本作もその延長上にあるが、何しろ諜報機関の男なのでより孤独の影が濃い。

原作は未読で、ストーリーが複雑な作品という前情報は得ていたので覚悟はしていたが、やはり厳しかった(笑)。仕事を切り上げ平日のレイトショーで観たのだが、その週の疲労と寝不足もあり、裏のある台詞と目で語る演技が多用されるので、何度か意識が途切れそうになる瞬間があり、本作の何割かは文脈をつかみそこねてしまった。

とはいえ後半の誰が「もぐら(二重スパイ)」かをつきとめていく展開はスリリングだった。ハリウッドのスパイ映画と違って安手のアクションなどお呼びではないのもよいし、要所で結構エグい描写もあったっけ。

まぁ、誰が裏切り者かというのは、キャスティングを見ただけで自明なのが難点だが、本作のような男たち(しかも英国男!)が目で語る映画は大好きなはずなだけに、しかもしっかりと画が撮られている映画でゲリマンが重厚な演技を見せていただけに、ワタシ自身が残念な状況だったのが悔やまれる。

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