なんということだ。こんな面白い本が出ていたのに知らなんだ。知っていたら、邦訳の刊行が期待される洋書を紹介しまくることにする(2019年版)に入れていたはずである。
Trillion Dollar Coach: The Leadership Playbook of Silicon Valley's Bill Campbell
- 作者: Eric Schmidt,Jonathan Rosenberg,Alan Eagle
- 出版社/メーカー: HarperBusiness
- 発売日: 2019/04/16
- メディア: ハードカバー
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Trillion Dollar Coach: The Leadership Playbook of Silicon Valley's Bill Campbell (English Edition)
- 作者: Eric Schmidt,Jonathan Rosenberg,Alan Eagle
- 出版社/メーカー: HarperBusiness
- 発売日: 2019/04/16
- メディア: Kindle版
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書名になっている「1兆ドルのコーチ」ことビル・キャンベルのことは、スティーブン・レヴィ『グーグル ネット覇者の真実 追われる立場から追う立場へ』で知ったが、彼がコーチングを行ったメンツがすごい。Apple のスティーブ・ジョブズをはじめ、Google では創業者のラリー・ペイジやセルゲイ・ブリンをはじめ、長らく CEO を務めたエリック・シュミットや後に Yahoo! の CEO になるマリッサ・メイヤー、後に Facebook の COO になるシェリル・サンドバーグといった錚々たる面々のメンターだったわけである。
今回『Trillion Dollar Coach』(書籍の公式サイト)を書いたのは、エリック・シュミット、ジョナサン・ローゼンバーグ、アラン・イーグルという『How Google Works 私たちの働き方とマネジメント』(asin:4532198348)の著者陣ですね。
山崎富美さんが内容をまとめているポッドキャストも、その著者陣に加え、マリッサ・メイヤーが司会役を務めるという超豪華さだが、Google 初期の若く傲慢な俊英たちをどのようにビル・キャンベルがコーチングしたか、その当事者たちが語るのだからとても面白い。
それにしても、エリック・シュミットから報酬はなんでもいいからと懇願されても頑として取締役の申し出を断ったというのはすごい話だ。
Computer History Museum の YouTube 公式チャンネルに、エリック・シュミットら著者陣がこの本について語る動画が公開されている。ここでの司会役は YouTube の CEO であるスーザン・ウォシッキーで、やはり豪華やね。