ワタシ自身は「サイバーセキュリティリーダー」でもなんでもないが、職業柄どういう本が推されているかは気になる。
ブルース・シュナイアーのようなセキュリティ研究者、ケビン・ミトニックのようなかつてのブラックハットハッカーの本は定番といってよい。あと、ダニエル・カーネマンの著作が入るのも、人間心理とインセンティブについて考える上で分かる気がする。
個人的に興味深く思うのは、一見サイバーセキュリティとは関係なさそうに思える本である。
まずは「未来に何が起こるかを考えようとする人には有用な本だと思います。したがって、リスクマネージャーには特に興味深いはずです」として挙げられているフィリップ・E・テトロックらの『超予測力 ―不確実な時代の先を読む10カ条―』。
続いては「最も大切なもの――時間、集中力、ウェルビーイング――を守るためのツールを提供する」として挙げられているグレッチェン・ルービン『人生を変える習慣のつくり方』とカル・ニューポート『デジタル・ミニマリスト スマホに依存しない生き方』。これはビジネスマン一般に当てはまるだろう。
マイケル・フィンケル『美術泥棒』は分野違いのようだが、「堂々とした窃盗という全体的なテーマは、ソーシャルエンジニアリングや、サイバー攻撃者と同様に、他人を欺くスキルが犯罪者にとっていかに大きな利益をもたらすかという点で共通しています」という推薦の理由を読むと納得である。
一方でブレネー・ブラウン『dare to lead リーダーに必要な勇気を磨く』とキム・スコット『GREAT BOSS(グレートボス)』は、今どきなリーダーシップの本ということか。
サイバーセキュリティからもリーダーシップからも完全に離れた本を推している人もいるが、そちらは省略させてもらう。
数冊邦訳がないものがあるが、昨年出たレン・ノーの『Human Hacked: My Life and Lessons as the World's First Augmented Ethical Hacker』が気になる。「世界初の拡張現実エシカルハッカーとしての私の人生と教訓」ってなんじゃそりゃと思ったが、著者は体内に10個ものマイクロチップを埋め込んでる人らしい。












