クエンティン・タランティーノは以前より、10本映画を作ったら監督は引退と公言しており、果たして10作目となる次作は何なのか気になるわけだが、その前に Cinema Speculation という本が10月に出るのを知る。新作は映画ではなく本というわけだ。
当代もっとも有名な映画監督というだけでなく、最大の映画愛好家としても知られるタランティーノの本なので、(少年時代の彼が観た)1970年代の主要なアメリカ映画を中心に構成された、映画批評、映画理論、ルポルタージュ、そして個人史でもある本ということで、彼が愛する映画について語り倒す、つまりは彼のファンが彼に書いてほしいと思っていた本ということで間違いなさそう。
来年には邦訳も出てほしいところ。