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スクール・オブ・ロック

というわけで観てきました『スクール・オブ・ロック』(そっちかよ)。

はっきり書いておく。少しでもロックを愛する心を持つ人間なら、観て絶対損のない映画である。……ああいや、こんなぬるい言葉じゃ足らん。

最高のロック映画! ……と言い切ってしまおう。

90年代以降、ロックを題材とした映画の出来が全般的に上がったように思う。それはロックを使って何かを語る、主張のために利用する、みたいなものほしげな姿勢でなく、当たり前のようにロックがポピュラー音楽の中心に存在し(それも実は終わっているのだが、そこらへんについてはまたいずれ)、それを享受してきた世代が中心的になってきているからだろうが、本作もその系譜にある。

ストーリー自体に斬新なところはない。ロック以外のものにも置き換え可能だろう。それでは本作を特別なものにしているのは何か。主役のジャック・ブラックである。彼の存在がそのまま最高のブーストになっている。あと何より監督のリチャード・リンクレイターがこんなパンチの効いた映画を撮れる人だとは思わなかった(失礼)。

ロック考証的(笑)にも正しいというのもワタシのようなロック小言爺には嬉しいし、70年代ロックについての知識がある人間なら、いちいち笑えるツボがあるし(最初にバンドで "Smoke On The Water" をやるというだけでもう…)、またそうでない人が観てもちゃんと楽しめる娯楽映画になっている。これは製作側が意識してのことだろうが、ロックを題材にした映画にしては珍しく4レターワードの類がほとんど出てこないので、お子さん連れでも大丈夫です。

ただ野暮を承知で書いておくと、「日本の教育を」云々という宣伝文句はまったく的外れ。ジミー・ペイジがかつて言った通り、ギターは学校で教えてくれなかったからこそ素晴らしいのだし、それが前提としてあるから、ジャック・ブラックの「レッド・ツェッペリンを知らないのか? 一体学校は何を教えているんだ!」という台詞が笑えるのに。

それにしても気持ちが良い映画である。終わってから拍手をしたくなった映画は久しぶりである(日比谷映画では実際に拍手がわきおこったらしい)。最後の最後に字幕で「内蔵破裂」などという誤記があるのも気にならないくらい気持ちの良い映画だった。ありがとうジャック・ブラック。久しぶりに AC/DC が聴きたくなったよ。

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