『デジタル音楽の行方』だが、Amazon.co.jp に二件レビューが公開されている。
「著作者なら必読!」という星五つの評と「大筋は認めるが、根拠が希薄」という星三つの評の二つなのだが、個人的には後者の評における、
解説で津田大介氏が音楽配信ならではの成功例として、世界中でダウンロードされた布袋とBOOMをあげていたが、本書では、そういった事例紹介が少なく、CDの売上げや価格など、データも非常に少ない。
という部分には同意しかねる。事例紹介にかなりページを割いていると思うし(それを踏まえて同じ結論を手を変え品を変え、角度を変えて繰り返し説明する構成なのは前書いた通り)、図表こそないもののデータが少ないとは思わないんだけどな。
あと余談だが、デジモノに埋もれる日々に脱・メディア宣言! - 購入したいのは「コンテンツを楽しむ権利」というエントリがあるが、これなどまさに『デジタル音楽の行方』で語られる「水のような音楽(Music Like Water)」モデルだと思う。