- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2009/06/19
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ウディ・アレンが映画の舞台をイギリスに移し、また彼の映画の新たなミューズとなるスカーレット・ヨハンソンが起用された、彼の転機作といえる。
作品の舞台がニューヨークからロンドンに移ったのは何より資金の問題であり、ロンドンの描き方も観光ガイド的な感じもするが、上流家庭の描き方は悪くないし、新鮮な感触をもたらしているのは確か。
ただこの映画におけるスカーレット・ヨハンソンがワタシにはそんなに魅力的にみえず、特に後半は不倫相手に離婚を迫る紋切型な愛人役で悪魔的な魅力のかけらもなく、期待したほどではなかった。
映画としては、倫理や道徳は無効で、富めるものは運次第でのうのうと罪から逃げおおせるというさすがウディ・アレンというべき作品ではあり、その身も蓋もなさはやはり好きだ。