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マンハッタン殺人ミステリー

ウディ・アレン演じる神経症の男、マンハッタンの中流夫婦、終盤に登場する映画内映画……またかと思われる方もいるのだろうが、ワタシはこういうのが本当に好きなんだなと本作を観て思った。ワタシはウディ・アレンの手段のためなら目的を選ばないところが大好きだ。

カメラワークに前作『夫たち、妻たち』の残滓も見えるが、ウディ・アレンらしいとしかいいようのない作品。本作は題名の通りミステリーで、死体の処理の仕方はどうかと思ったが、シンプルなプロットでちゃんと最後まで緊張感が続く。

本作ではかつて『アニー・ホール』(asin:B000KQFC16)、『マンハッタン』(asin:B000FFL4B4)などをものにしたダイアン・キートンとのコンビが復活していて、ワタシは彼女が好きなのでそれだけで満足なのだけど、かつてのアレン、キートンコンビのコメディの妙と、当時から年齢を重ねた夫婦像の両方を味わえる良作である。

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