ツイッターで話題になっていて知ったページだが、確かにこれは面白いね。
ベストセラーや文学上の名作とされる作品が、出版社やエージェントに何度も拒絶されていたという話はよく聞くが、その拒絶回数をランキングにしている。100回以上拒否されても売り込む作家(やエージェント)の熱意がすごいよな。
全部紹介しても仕方がないので、邦訳が出ているものだけ、拒絶回数とともに挙げておく。
- ジャック・キャンフィールド、マーク・ビクター・ハンセン『こころのチキンスープ』(asin:447873092X)(144回)
- ロバート・M. パーシグ『禅とオートバイ修理技術』(asin:415050332X、asin:4150503338)(121回)
- リサ・ジェノヴァ『アリスのままで』(asin:4908059136)(100回)
- キャスリン・ストケット『ヘルプ―心がつなぐストーリー』(asin:4087606414、asin:4087606422)(60回)
- ドナル・ライアン『軋む心』(asin:4560090440)(47回)
- サミュエル・ベケット『マーフィ』(asin:B000J955QG)(40回)
- ジェイムズ・パタースン『ナッシュヴィルの殺し屋』(asin:B000J82BUK)(31回)
- スティーヴン・キング『キャリー』(asin:4102193049)(30回)
- ジョン・グリシャム『評決のとき』(asin:4102409017、asin:4102409025)(28回)
- ドクター・スース『マルベリーどおりのふしぎなできごと』(27回)
- マデレイン・レングル『五次元世界のぼうけん』(asin:B00FGODSWC)(26回)
- オードリー・ニッフェネガー『タイムトラベラーズ・ワイフ』(asin:4270000511、asin:427000052X)(25回)
- フランク・ハーバート『デューン 砂の惑星』(asin:4150120498、asin:4150120501、asin:415012051X)(23回)
- ジョーゼフ・ヘラー『キャッチ=22』(asin:4151200835、asin:4151200843)(22回)
- ウィリアム・ゴールディング『蠅の王』(asin:4151200908)(21回)
- リチャード・フッカー『マッシュ』(asin:4042270018)(21回)
- ジェイムズ・ジョイス『ダブリン市民』(asin:410209203X)(18回)
- アンネ・フランク『アンネの日記』(asin:4167651335)(15回)
いやはや、ノーベル文学賞作家の初期作あり、ベストセラー作品あり、大ヒット映画の原作ありとすごいですな。デビュー前のスティーヴン・キングがボツばかりくらったのは有名だよね。あと関係ないが、エルモア・レナード の『The Big Bounce』(84回)って邦訳出てないのか。
しかし、『キャッチ=22』の拒絶回数が22回というの、ちょっと出来過ぎではないか……と思っていたら、リストの最後に挙がる作品にギョッとする。
15回目の拒絶でアンネ・フランクの父親が諦めていたら、と考えると怖いものがある。