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15時17分、パリ行き

とてもヘンな映画だった。

ワタシはクリント・イーストウッドのファンで、彼の映画におけるアメリカ映画を体現しながらも、そこからはみ出てしまう異物感を愛する人間なので、本作も面白く観た。が、まぁ、一般的にはそりゃ不評だわなと納得するところもある。

イーストウッドは早撮りを極めた先に実録もの、しかも事件の当事者本人にやらせるところまで来てしまった(しかし、事件の被害者も本人がやってるのかな? PTSD が心配……)。

主役の三人が驚くほど達者である。でも役者でない本人たちがやっているのだから、時系列的な変化を見せることはできないという弱さがある。のだが、これはそういう映画ではない。

それならどういう映画かというと、「生きるということは、何らかの目的に向かっているんじゃないか」という主人公の台詞に到達するための映画、まさにそれだけなのである。

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