最近、アレクサンドリア・オカシオ=コルテスがグリーン・ニューディール政策を支えるバックボーンの理論として引き合いに出したことなどで何かと話題の現代貨幣理論、アベノミクスはMMTの実験だったなんて声もあるが、個人的には「政府支出はじゃんじゃんやって問題ない」という要約のされ方にどうしてもおののいてしまうところがある。またこれをリフレ政策全般と同一視するのは間違いでしょうね。
それはともかく、そろそろこの理論を本格的に解説する本が待たれるところである。
- 作者: William Mitchell,L. Randall Wray,Martin Watts
- 出版社/メーカー: Red Globe Press
- 発売日: 2019/02/25
- メディア: ペーパーバック
- この商品を含むブログを見る
今出ているものはこれになるみたいだが、こんな結構な価格の本が完売するのだから、MMT への関心の高さは相当なもののようだ。
The Deficit Myth: Modern Monetary Theory and Creating an Economy for the People
- 作者: Stephanie Kelton
- 出版社/メーカー: PublicAffairs
- 発売日: 2020/06/09
- メディア: ハードカバー
- この商品を含むブログを見る
The Deficit Myth: Modern Monetary Theory and Creating an Economy for the People (English Edition)
- 作者: Stephanie Kelton
- 出版社/メーカー: PublicAffairs
- 発売日: 2020/06/09
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
こちらの発売予定はおよそ一年後で、おそらくその間に日本では MMT を書名に冠した新書が出るんじゃないですかね。