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米国でもっとも問題視されている本トップ10(13冊)

www.ala.org

danah boyd のブログで知ったのだが、先週は Banned Books Week だったらしい。

Banned Books Week celebrates the freedom to read and spotlights current and historical attempts to censor books in libraries and schools.
(「禁書週間」とは、読書の自由を祝福し、図書館や学校での現在および歴史的な検閲の試みにスポットライトを当てるものです)

Banned Books Week (October 1 - 7, 2023) | Advocacy, Legislation & Issues

なんで「禁書」にスポットライトを当てるのかというと、それだけ特に米国における禁書運動が苛烈だということなのだけど、そのあたりについては「人種差別やジェンダーなど関連本の禁書運動、自由の国アメリカで深刻化 一体何が?」あたりを読まれるとよいでしょう。

そして同じく米国図書館協会のサイトで、現在もっとも Challenged Books(問題視されている本)が13冊選ばれている(10位タイが3冊)。要は保守的な州の図書館などで禁書扱いされているということですね。

1位のマイア・コベイブGender Queer については、翻訳出版を目指すクラウドファンディングが立ち上がっている。

2位のジョージ・M・ジョンソンの All Boys Aren't Blue については、一書一会のエントリが参考になる。

……と紹介していくとキリがないが、上記のページにはなぜこれらの本が問題視されるのか理由も書かれており、1位も2位もそうだが、LGBTQ 絡みが多い印象。

邦訳が出ているのは、3位のトニ・モリスン『青い眼が欲しい』、5位のジョン・グリーン『アラスカを追いかけて』、6位のスティーヴン・チョボウスキー『ウォールフラワー』、8位のシャーマン・アレクシー『はみだしインディアンのホントにホントの物語』あたりかな。

『ウォールフラワー』はスティーヴン・チョボウスキー自身の監督・脚本で映画化されているんだね。

10位のジェシー・アンドリューズ『Me and Earl and the Dying Girl』も映画化されている。

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