The Future, Now and Then で知ったが、『ウェルス・マネジャー 富裕層の金庫番――世界トップ1%の資産防衛』(asin:4622086808)の邦訳があるダートマス大学経済学教授のブルック・ハリントン(Brooke Harrington)の新刊 Offshore が昨年秋に出ていたのを知る。
「隠れた富と新たな植民地主義」という副題からも明らかなように、超富裕層がいかにして法の目をかいくぐり、蓄財を行っているかを解き明かす本のようだ。
ここでも昨年末に超富裕層とその「秘密の世界」についての本を紹介しているが、やはりこの本も超富裕層は我々とは別の世界に住んでおり、それは民主主義や我々が依存する公共財を損なってきたという認識なんですね。
オフショア金融は、見えない形で負担を庶民に負わせながら、世界を植民地化しながら新たな隠れた階級をつくり出している、と聞くと穏やかな気持ちではいられないが、それが現実なんだろう。