低予算ホラー映画が見事に大ヒットということで、(本作のプロデューサーも務める)ニコラス・ケイジのファンとしては喜ばしいのだが、日本公開されると結構評判が芳しくないようでどうかと思った。が、ワタシは楽しみました。
やはりニコラス・ケイジがどんなシリアルキラーを演じているのかと楽しみにしていたのだが、最初彼が出てきたときに別の人かと思ったくらい。
FBI捜査官の主人公を演じるのは『イット・フォローズ』でも主人公だったマイカ・モンローだけど、長らく彼女の出演作は観ておらず、『イット・フォローズ』のときよりタイトというかスリムになったなという印象。
ホラー映画らしく早々にショック描写があり、主人公も何かしらの「能力」がありそうなことが示唆される。
さて、シリアルキラー「ロングレッグス」が主人公にどう襲い掛かるのか、主人公はどう殺人鬼と戦うのかと思っていると、なぜかロングレッグスの日常生活が描かれ、もちろん彼はそこでも最高にキモいのだけど、彼は恐怖の源泉たる超人的な殺人鬼ではないの? と疑問が頭をもたげる。しかし、これが事件の真相の伏線なんですね。
これ以上書くとネタバレになるので内容に触れるのはここまでだが、映画としては音で不穏さやショックを表現する種類で、それに成功していると思った。