Wikipedia の著名人のページに、その人の写真が掲載されていることが多々あるが、撮影時期が古かったり、当然ながら宣伝写真じゃなくて、一般人が撮影したものが多いため、往々にして写真としてのクオリティは低かったりする。
というか、Bad Wikipedia Photos というそういう Wikipedia に掲載されているイケてないポートレート写真を集めた Instagram アカウントもあるのね。
今や Wikipedia は人類にとってもっとも価値のあるレポジトリであるが、この現状を改善しようとする WikiPortraits というボランティア写真家の人たちの試みがあるのを初めて知った。
昨年のはじめから WikiPortraits の写真家は世界的な催しや授賞式でセレブの5000枚もの写真を撮影しているとな。それらがオープンライセンスの元で Wikipedia(というか、正確には Wikimedia Commons かな)に公開され、それが Wikipedia の質を向上させているだけでなく、報道機関でも使用されているとのこと。
しかし、そうしたイベントで写真を撮影するのは名の知れた報道機関のカメラマンしか認められないことも多いようで簡単ではないようだが、「おたくの発行部数は?」と聞かれ、「数十億」と答えた WikiPortraits の写真家の話は微笑ましい。資金の問題もあるが(寄付を募っている)、WikiPortraits の写真家の熱意と得られる注目という報酬のほうが上回っているようだ。
これは良い試みだねぇ。
