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スミスの歌詞についての与太話

さて、その山形さんから引用した歌詞について突っ込みがあったが、以前から疑問に思っていたのが正にその点だったりする。スミスのアルバムのブックレットに掲載されている歌詞が、実際にモリッシーが歌っている言葉と一致していないものが多いのである。それも微妙に違うとかいうのではなく、"Frankly, Mr Shankly" のようにキメとなる最後のラインが載ってないとかいうのがいくつかある。

例えば、ワタシがコメントに "There is a light that never goes out" という一文を書いているが、これもスミスの曲タイトルである("Frankly, Mr Shankly" と同じく『The Queen Is Dead』収録)が、同じくブックレットには曲の最後にリフレインされるこの美しいフレーズ(というか曲タイトルやで)がなぜか載っていないのだ。

さらにいえばワタシが注釈で引用している歌詞は、"Stop me if you think you've heard this one before" のアルバム『Strangeways Here We Come』のブックレットからの引用だが、これも実際の歌と明らかに違うのは、この曲を聴いたことのある人ならご存知の通り。

それこそ「サーペンス・アルバム」に書いた、今より遥かに熱心に一つのアルバムと向かい合ってた頃には(残念ながらスミスはリアルタイムには聴けなかったが)、こういったこと一つにも、「モリッシーは歌詞を一つの作品として考えているからだろうか」「この省略には何か意味があるのだろうか」などと勝手に深読みしたりしたわけだが、こういう深読みって当人に聞くと、大抵「ん? 知らない」「別に意味はないけど」だったりするんだよな(笑)

そういうわけでこの話にオチはないのだが、クリスマスイブに書いた半ばイヤガラセ的文章が、「クリスマス・アンド・ニート」というタイトルで紹介されているのを見たときは、さすがに苦笑いせずにはおれなかった。

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