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ばるぼらさんの新刊『ノーディスク・ミュージックガイド〜iTunes Music Storeですぐ聞ける1000曲案内』

ノーディスク・ミュージックガイド~iTunes Music Store ですぐ聞ける1000曲案内

ノーディスク・ミュージックガイド~iTunes Music Store ですぐ聞ける1000曲案内

さて、そのばるぼらさんがスーパーバイザーを務める書籍が発売される。「ディスクのないディスクガイド」とはすごい企画だなぁ。

普通の音楽好きの人であれば執筆陣の豪華さに目を見張るのだろうが(この本にも丸山茂雄さん、津田大介さんのお名前が見えますね)、ワタシはばるぼらさんによる(書籍には収録されないらしい)序文がぐぐっときた。

エジソンが蓄音機を発明し、ベルリーナが円盤式レコード、その名の通り「記録(record)」する媒体を発明してから既に百年以上が経っているが、LPレコードが最盛期だったのは五〇年代後半〜八〇年代半ばのせいぜい三〇年、現在メインで流通しているCDの歴史もたかだか二〇年程度であり、そろそろ次の記録メディアに移行する時期が迫っていると考えるのが妥当ではないだろうか。

ならば音楽配信の特性とは? それはあくまで曲単位で購入可能な点に注目することである。何曲かを一つにまとめて新たな文脈を作り、従来のショップでは手に入らない柔軟な価値観を提供すること。つまり無数の音源から選びだす役目、選曲家が重要な役割を担ってくる。

長めに二箇所引用させてもらったが、このあたりは特に『デジタル音楽の行方』と見事にリンクしていたりする。

これもまたデジタル音楽が株式市場になる(?)時代の音楽の未来。

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