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『デジタル音楽の行方』への反応 その5……というよりMOK Radioの感想

先週金曜日深夜の MOK Radio は今年最後の回に相応しい楽しさで、風邪をひいて寝込んでいたのにばるぼらさんが登場した午後三時前後あたりは異様に興奮してしまい、気がついたら四時過ぎで、わしゃ病身なんやいかんいかんと寝させてもらったくらいだ。

ばるぼらさんは『ノーディスク・ミュージックガイド』のプロモーションのための出演なのに『デジタル音楽の行方』についても語っていただいて光栄至極だった。

ばるぼらさんが誉めていたのは、この本がとにかく(確信を持って)「言い切って」おり、ツッコミを恐れていないところ。確かにネットにおける言説など見ると、もちろんワタシなんかも含め恥をかくことを恐れてか簡単に断言をしないし、常に逃げ道を用意しようとする。そうでない信念のある書き方に触れるのは新鮮である。そしてこの本は、津田さんが指摘する「同じことを角度を変えながら、何度も何度も論じる」構造を持っている。というか、あちらの本ってそういうのが多いんですね。ワタシが訳した本はどれもそういう感じだし。

他にもばるぼらさんはネット界一のツンデレ(でガチムチ)で、自室に回線をひいていない野良ネットワーカーだとか(マジかよ!)、ライブドアの担当者の苦労話に焦るばるぼらさんが素敵とか、他にもタワレコ一号店が札幌なのはそこの店長が勝手にタワーレコードを名乗ったからとか面白い話満載だった。

そういえば担当者の苦労話に関係して、「そろそろ翔泳社モーリは痛烈にDISっといた方がいい」という話があったが(ウソ)、放送を受けたモーリさんのエントリを読むと静かな怒りが見えるようで、来年の氏はひとあじ違うのかもしれない。

あと CD が生まれた年や渋谷系の話など津田さんとばるぼらさんが細かい話をよく覚えていてすごいなと思った。そうそう、CD が市場に出たのは確かに1982年だがそれはアジア市場の話で、アメリカでは1983年のようなので正誤表にはとりあえず入れないでおく。

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