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リチャード・カーティスが脚本を書いた映画をバカにするというか露骨に軽く扱う人がいて、素直に彼の書くラブストーリーが好きなワタシは意地でも彼を誉めることにしている。ただ実際微妙に彼の美意識に違和感を覚えるときがあり、例えば本作でいえば、最後にデヴィッド・ボウイのあの曲が流れたときは、「お前、それは違うだろが!!」と怒鳴りそうになった。
本作を幼稚なファンタジーと言う人もいるだろうが、ワタシは本作も誉めるよ。リチャード・カーティスのストーリーテリングは本作でも冴えているし、登場人物のキャラがそれぞれ立っていて、しかも明るい変人が多いのも彼らしい。1966年の設定のはずなのに、当時リリースされてないストーンズの超有名曲がかかるという、こういう映画では破壊的なミスも見逃すことにする。
ビル・ナイとフィリップ・シーモア・ホフマンという愛してやまない役者が二人出ている時点でワタシなどうかれポンチ状態になるのだが、二人ともすごくかっちょいい役をやっててうっとり。Fワードの放送を巡る二人のやりとりは、ありがちな演出かもしれないが楽しかったな。
あと本作では悪役をケネス・ブラナーがやっているが、あれマイケル・ペイリンに演じてほしかった。
それにしてもロックが燃え上がりまくっていたはずの1966年に BBC で一日にかかるロックが45分だけだったというのは驚きで、本作に描かれる海賊ラジオ局のリスナーの姿は、リチャード・カーティス自身の過去でもあるのだろう。
本作で描かれる海賊ラジオ局で現実に有名なのはレディオ・ロンドンだが、そこで伝説的な DJ だったのがかのジョン・ピールというのは、この日のビートルズの「ありがとう海賊放送」 でワタシも初めて知った話だったりする。
- アーティスト: サントラ,ジェフ・ベック,ザ・フー,ザ・トロッグス,ザ・ボックス・トップス,ザ・ホリーズ,クリス・アンドリュース,ポール・ジョーンズ,ザ・トレメローズ,スキーター・デイヴィス,ダフィー
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