- 出版社/メーカー: 東宝
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最近思うのは、昔テレビで観たはずの名画の記憶が遠い彼方に消えていっていることで、ちょっと黒澤明の映画を観なおそうと思った次第。
本作は、主人公椿三十郎を演じる三船敏郎が映画をドライブさせる力と脚本の巧みさの両方を堪能できる娯楽時代劇の傑作だった。
思えば半世紀近く前の映画で、九人の若侍の中に加山雄三と田中邦衛という若大将、青大将コンビがいるが、田中邦衛の顔の感じの変わらなさは恐ろしいものがある。あと小林桂樹の役も良い感じ。
ラストの三船と仲代の決闘場面があまりにも有名だが、二人が正対し、長い間合いから何の合図もなく一瞬にして斬り合いとなり、血がどばーーーっと噴き出す……と文章で書いたところでこれの緊張感、衝撃性がまったく伝わらないという意味で、これぞ映画としかいいようがない。