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ルー・リードがモントルージャズフェスティバルで大ブーイングをくらう

カナダのモントルージャズフェスティバルにルー・リードローリー・アンダーソンジョン・ゾーンと出演し即興演奏を繰り広げたが、ルーの代表曲を求めるオーディエンスからブーイングを食らったとのこと。頭にきたゾーンが「これを音楽と思わないんなら、失せやがれ」と言うと、客は退場しだしたそうな。

これはどう考えても客が悪い。本当に彼らがルー・リードのファンなら、彼がフリージャズの愛好家であり、ローリー・アンダーソンジョン・ゾーンとの組み合わせで即興演奏のセッションアルバムを発表していることぐらい知ってるはずだ。そうでなくてもこの組み合わせなら通常のセットリストにならないことぐらい予想できるし、第一ジャズフェスティバルでそういう演奏をやって文句言われちゃたまったもんじゃない。

……と言いつつ、客の気持ちも正直分からんでもないのだ。彼の現時点でのソロ最新作はただの環境音楽だったし、その前の『Raven』もエドガー・アラン・ポーの詩を題材とした変則的なアルバムだった。考えてみれば彼らしいロックンロールアルバムは『Ecstasy』以来10年出ていないのだ。

最近も『ルー・リード/ベルリン』はまぁ良いとして、iPhoneアプリに斜め上な方向から参入したり、『Metal Machine Music』のデジタルリマスターとか、最近も犬のためのライブとかなんだかなという感じは否めない。

それはそうと、ルーもプロデューサに名前を連ねる現夫人のローリー・アンダーソンのおよそ10年ぶりの新譜『Homeland』がちょうど出たばかりでまずまず良い評価がされているようだ。Nonesuch Records のサイトで全曲試聴できるよ。

さて、ルー親父もそろそろ新譜を出してくれや。

Homeland

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