Boing Boing でコリィ・ドクトロウが『Creative License: The Law and Culture of Digital Sampling』という本を紹介している。
Creative License: The Law and Culture of Digital Sampling
- 作者: Kembrew McLeod,Peter Dicola,Jenny Toomey,Kristin Thomson
- 出版社/メーカー: Duke Univ Pr
- 発売日: 2011/03/14
- メディア: ペーパーバック
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調べてみたら、著者の Kembrew McLeod は『表現の自由vs知的財産権―著作権が自由を殺す?』の著者やね。
- 作者: ケンブリューマクロード,Kembrew Mcleod,田畑暁生
- 出版社/メーカー: 青土社
- 発売日: 2005/07/01
- メディア: 単行本
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もう一人の著者 Peter DiCola は Future of Music Coalition の人で、今回の本は音楽、特にデジタルサンプリングにフォーカスした本のようだ。
本の詳しい情報は公式サイトをあたっていただくとして、ビースティ・ボーイズの『Paul's Boutique』(asin:B000002UUN)やパブリック・エナミーの『Fear of a Black Planet』(asin:B0000024IE)といったヒップホップにおける古典に属する作品を現在やろうとしたら、サンプリングの支払いにかかる費用がべらぼうなため実質的に不可能という話は、以前にも聞いたことがあったが本当なんだな。
何せ試算したところ、『Fear of a Black Planet』だと680万ドル、『Paul's Boutique』に至っては1980万ドルもサンプリング費用に持っていかれるそうだから。それぞれ150万枚、250万枚売れているがとてもリクープできない。
『Creative License』はその現状に対するライセンス面からの提言があるのだろうが、邦訳は出るかな。