ルー・リードの初期の未発表の詩集が4月に刊行された話はここでも紹介済だが、その後もルー・リードに関連する書籍がいくつも出ているので、まとめておきたい。
ここでもアルバムについて本を書く「33 1/3シリーズ」が100冊を超えていたとして三年前に紹介した 33 1/3 シリーズにおいて、エズラ・ファーマン(Ezra Furman)がルーの代表作『Transformer』をタイトルに冠した本を書いている。
- 作者: Ezra Furman
- 出版社/メーカー: Bloomsbury USA Academic
- 発売日: 2018/04/19
- メディア: ペーパーバック
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- アーティスト: LOU REED
- 出版社/メーカー: RCA
- 発売日: 2003/01/06
- メディア: CD
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エズラ・ファーマン自身バイセクシャルを公表している人で、ルーは特別な存在なのだろう。
これは変わった本である。映画ではスパイク・リー作品への出演、テレビドラマでは『ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア』の主人公の甥のクリス役で知られるマイケル・インペリオリが、1970年代のニューヨークでルー・リードと友達になる少年が主人公の小説を書いている。
- 作者: Michael Imperioli
- 出版社/メーカー: Akashic Books
- 発売日: 2018/04/03
- メディア: ハードカバー
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The Perfume Burned His Eyes (English Edition)
- 作者: Michael Imperioli
- 出版社/メーカー: Akashic Books
- 発売日: 2018/04/03
- メディア: Kindle版
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ジョイス・キャロル・オーツやリディア・ランチが推薦の言葉を寄せてますね。
ルー・リードのインタビューをまとめた My Week Beats Your Year: Encounters with Lou Reed という本が今月刊行されるとのこと。だが、Amazon で検索しても(日本、本国とも)ヒットしないんだよなぁ。
ルー・リードといえばインタビュアーに対する当たりの強い人として知られるので、緊張感と辛辣さに満ちた本かもしれませんな。
さて、実は今、牛歩を歩みでジェレミー・リード『ワイルド・サイドの歩き方 ルー・リード伝』(asin:4907435614)を読んでいるところだが、著者の独断が鼻につく上に不十分な記述が散見される本で、正直読んでいてところどころイラっとくる。なんでこれをルー本人が評価したのかよく分からない。
しかも、ピーター・ドゲット『ルー・リード ワイルド・サイドを歩け』(asin:488682174X)と同じ情報源を訳しながら、訳が悪くなっている箇所もある。
これが決定的な伝記になるのはシャクなので、Anthony DeCurtis による伝記本『Lou Reed: A Life』の邦訳が出てくれることを期待してしまう。
- 作者: Anthony DeCurtis
- 出版社/メーカー: Back Bay Books
- 発売日: 2018/10/23
- メディア: ペーパーバック
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Lou Reed: A Life (English Edition)
- 作者: Anthony DeCurtis
- 出版社/メーカー: Little, Brown and Company
- 発売日: 2017/10/10
- メディア: Kindle版
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