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草思社文庫に入ったデジタルテクノロジー関連本を調べてみた

録画しておいた ETV 特集の「パンデミック 揺れる民主主義 ジェニファーは議事堂へ向かった」を見たら、ここでもショシャナ・ズボフが出ていて、『監視資本主義の時代』の邦訳、いったいいつになったら出るんやろうね? と Amazon で「監視資本主義」を検索し、やはりまだ出ないのを確認してしまった。

で、その検索語で必ず上位に出るのがジェイミー・バートレット『操られる民主主義: デジタル・テクノロジーはいかにして社会を破壊するか』なのだが、Amazon の表示でこれが草思社文庫入りしているのを知った。

こうしたコンピュータやインターネット関連のデジタルテクノロジー本は文庫入りが難しいというイメージがずっとあったのだが、最近ではハヤカワ文庫にぼちぼち入っている印象がある。しかし、草思社文庫はノーマークだった。

草思社文庫でもっとも有名なのは『銃・病原菌・鉄』だと勝手に思っているが、良い機会なので調べてみたら、他にもいくつかデジタルテクノロジー関連本が少し入っているのを知ったので、まとめて紹介しておく。

まず最初は、ダニエル・ヒリス『思考する機械 コンピュータ』

10年前(そんななるのか!)に「リチャード・ファインマンのヴィジョンがテーマのTEDxCaltechとダニエル・ヒリスの回想」でも書いたが、この本は山形浩生が紹介している文章で知った。

続いては、クリフォード・ストール『カッコウはコンピュータに卵を産む()』。

この古典が文庫化されているとはな!

そして最後は、エレツ・エイデン、ジャン=バティースト・ミシェル『カルチャロミクス』

この本には個人的な思い出がある。この本が出た2016年の早い時期に仲俣暁生さんから、これについてマガジン航に書いてよ、と依頼を受けた。買って読んでみたら、確かにワタシの文章執筆意欲を刺激する、とても面白い本だった。

が、その年の終わりにワタシは無期限活動停止並びに執筆や翻訳など新規の仕事依頼は受けない宣言をしたため、そういう人間が書いちゃいけないよな、と仲俣さんの依頼に応えることはしなかった。改めて、仲俣さん、すいません。

そういうわけで、これはワタシもおススメします。しかし、この本が文庫入りすると知ると、やはり驚くね。

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