『闇(ダーク)ネットの住人たち デジタル裏世界の内幕』(asin:4484151197)、『操られる民主主義: デジタル・テクノロジーはいかにして社会を破壊するか』(現在は草思社文庫に入っている)、そしてこのブログでは取り上げ損ねた『ラディカルズ 世界を塗り替える』(asin:4575314668)の邦訳があるジェイミー・バートレットの新刊 The Missing Cryptoqueen が来月出るのを知る。
「10億ドルの暗号通貨詐欺とそれを持ち逃げした女」という副題が興味をそそるが、この「クリプトの女王」とはルジャ・イグナトバ(Ruja Ignatova)のことですね。
日本では(OneCoin 詐欺の被害者がほとんどいなかったのか)彼女の知名度はさほど高くないので、以下のブログ記事が参考になるだろうか。
この新刊は、元々ジェイミー・バートレット自身が BBC で手がけた同名のポッドキャストが元になっている。
本当に最近は猫も杓子もポッドキャストだが、「テック×犯罪(とりわけ詐欺)」は特にドラマとして盛り上がる話題のようで、「テック企業(の強烈な個性の創業者)の隆盛と凋落がたて続けにドラマ化されている」で取り上げたように、そうしたポッドキャストが映像化されたり、本書のように書籍化されるわけだ。
これは過去作に続いて邦訳出るやろうね。ルジャ・イグナトバは今も失踪したままで、今年になってユーロポールが彼女を最重要指名手配者に認定しているが、果たして存命なのだろうか?