携帯電話の位置情報が携帯電話事業者に渡るというのは仕組み上当たり前で、これをどうこうするのは無理だとばかり思い込んでいたのだが、そうでもないらしい。
プリンストン大学の Paul Schmitt と南カリフォルニア大学の Barath Raghavan が発表した Pretty Good Phone Privacy(リンク先 PDF ファイル)という方式によれば、端末側の簡単なソフトウェアの改修で、携帯事業者の技術インフラには手をつけることなく携帯電話の位置情報プライバシーを高められるという。もちろん 5G にも適用可能である。
この Pretty Good Phone Privacy(PGPP)という名称は、実は今年が誕生30周年である Pretty Good Privacy(PGP) を踏まえているのは言うまでもない。
その詳しい実現方法は論文を読んでいただくのがよいが、携帯電話は今や誰もが持っているわけで、この PGPP が採用されれば、それこそ30年前に PGP がもたらした以上のインパクトを持ちうるのではないか。
ネタ元は Slashdot。