稲門ウィキペディアン会の投稿で、Wikipedia の共同創始者であるジミー・ウェールズの The Seven Rules of Trust が来月出るのを知る。
「信頼の七つの原則」という書名だが、インターネット上の見ず知らずの編集者たちがオンライン百科事典を協力して作り上げる、という Wikipedia 以前には想像もされなかった偉業の根源には「信頼」があったことを強調するものである。
信頼は宝物だが、それは宝石のように無機物ではなく、育むことができるし、育むべきものであり、その方法を示すのがこの本というわけですね。
でも、共著とはいえジミー・ウェールズが本を出すのはこれが初めてじゃないかな? 彼の本だからだろう、ユヴァル・ノア・ハラリ、リード・ホフマン、そして意外なところではスティーヴン・フライといった著名人が推薦の言葉を寄せている。
インターネットが広告とスパムだらけになり、代表的なネットプラットフォームの多くがメタクソ化する中で、どうして Wikipedia が機能し続けているのかについての記事だが、内容についてはカタパルトスープレックスニュースレターを参照くだされ。
もはやジミー・ウェールズはウィキメディア財団の舵取りを行ってはおらず、ウィキペディアンを代表する存在ではない。しかし、その創始者である彼の存在は重いし、彼の理念が現在もウィキペディアに残っているのは間違いない。邦訳出てほしいよね。


