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イーサン・ザッカーマンの「ソーシャルメディア図鑑:まえがき」を訳した

Technical Knockoutソーシャルメディア図鑑:まえがきを追加。Ethan Zuckerman の文章の日本語訳です。

knightcolumbia.org

このページに埋め込まれている PDF ファイルの Foreword を訳した。これ全体は Chand Rajendra-Nicolucci と Ethan Zuckerman の共著だが、Foreword 部分はイーサン・ザッカーマン単独のクレジットなのでそれに従っている。

このページはコロンビア大学の Knight First Amendment Institute のサイト上にあり、やはりイーサン・ザッカーマンが主導し今年の5月に開催されたインターネットの今後の十年を想像する仮想カンファレンス Reimagine the Internet に関連する形で書かれたものである。

リンク先を見れば分かるが、このカンファレンスの動画も YouTube 上ですべて公開されており、イーサン・ザッカーマン以外にもコリイ・ドクトロウや(ウィキメディア財団の CEO だった)キャサリン・マーといった本ブログになじみのある人も参加している。

さて、なんでこの文章を訳そうと思ったのか。理由はいくつかあり、まずは何よりこれがイーサン・ザッカーマンの手によるものだから。

wirelesswire.jp

『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』に収録された連載の初期で彼の本を取り上げているのだが、結局邦訳は出ず、彼の仕事があまり日本で紹介されないのを残念に思っていたことがある。

近年では、彼の名前は伊藤穣一が MIT メディアラボ所長辞職にいたったジェフリー・エプスタインからの献金問題に関連して、最初に伊藤穣一に抗議して MIT メディアラボを辞職した気骨ある人物として名前が挙がったりした。

www.afpbb.com

そして、もうひとつは個人的な事情である。

wirelesswire.jp

この文章にも書いたが、ワタシは角川インターネット講座5 ネットコミュニティの設計と力 つながる私たちの時代の第1章「ソーシャルメディアの発生と進化」を担当している。

本文執筆時点で Kindle 版が紙版の4割以下の値段になっているので、気になる方は買っちゃいましょう!

この本については、率直に言って不愉快な思いをさせられた。それは『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』に収録した上記「ラストスタンド」の追記部分に書かせてもらったが(電子書籍の感想で、このボロカスに書いた追記部分を誰もとりあげないのが不思議なのだが、みんな優しいんだね)、少なくともワタシは死力を尽くしてソーシャルメディアについて書いたつもりである。

しかし、それから時は流れ、イーサン・ザッカーマンの文章にも引き合いに出される監視資本主義ではないが、とにかく Facebook をはじめとしてソーシャルメディアが素直に良いものと見られることは今では少ない。Facebook は Instagram が10代に悪影響を及ぼすことを把握していながら子供向けアプリ立ち上げを計画なんて記事を見ても、もはや誰も驚かない。

Facebook が社会の害悪なのはその通りとして、ソーシャルメディアにはもっと違った形もありうるのではないか? とは思っていたことで、イーサン・ザッカーマンの今回の仕事は、そのあたりのヒントになると思ったわけである。

それで「まえがき」部分を試しに訳してみたのだが、あともう1章くらいは訳すかもしれない。が、もはやワタシにかつての馬力はなく、このフィールドガイド全体を訳すことは無理っしょ。誰かこれを見て、我こそはと思う人が訳してくれないかなと思うからというのがある。CC BY 4.0 ライセンスなので、自由に公開できるよ。

それはそうと、角川インターネット講座に寄稿した「ソーシャルメディアの発生と進化」だけど、もう note とかに公開してもいいのかな?

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