恥ずかしながらワタシはこの記事で知ったのだが、ドイツを代表する映画監督であるヴェルナー・ヘルツォークが、初めての小説 The Twilight World を書いてたんですね。ドイツ語版から翻訳された英語版が出ていた。
近年もドキュメンタリーを撮ったり、映画制作のオンライン講座で教鞭をとったり、精力的に活動しているのは知っているが、それでも80歳近くにして初めての小説とはすごいねぇと素直に思う。
で、気になるのは、この小説が「降伏を拒否した有名な第二次世界大戦の日本兵」を扱ったものであること、そう、小野田寛郎のことである。
なんでもヘルツォークは1997年にオペラ(おそらく『忠臣蔵』だろう)の演出のため東京に滞在していたのだが、そこで会いたい人は誰かいるかと問われ、即座に小野田寛郎の名前を挙げたという(そのときはまだ彼は存命だったんだな!)。この小説自体、長年温めていた題材なのかもしれない。
小野田寛郎というと、昨年『ONODA 一万夜を越えて』という映画が公開されている。
小野田寛郎はいろいろと論議のある人物であり、なんで今彼なのかというのは思ったりするが、ヴェルナー・ヘルツォークの小説となればさすがに邦訳が出ると思うので、楽しみではある。