Drupal と言えばオープンソース CMS の代表格だが、それが死にかけていると訴える穏当ではない文章である。
ワタシも昔 Drupal の原作者である Dries Buytaert の「エンタープライズとクラウドにおけるオープンソース」という文章を訳しているが、それが2010年、そういえばホワイトハウスがDrupal関連コードを公開したのも2010年で、そのあたりがもっとも勢いがあったんでしょうかね。
さて、上で挙げた文章は、Drupal の主要なカンファレンスにはすべて参加してきたと豪語する Maxime Topolov で、彼はもう Drupal の採用を人に勧めないという。Drupal が死にかけている理由を列挙しているので、それだけ紹介しておく。
- どんな用途にも使えるがゆえに複雑になりすぎている
- PHP 上で動く(才能ある開発者は Go、Rust、Python などに鞍替えしている)
- MACH(マイクロサービス、API ファースト、クラウド、ヘッドレス)アーキテクチャのトレンドに乗りそこなった
- SaaS CMS のエディタとの熾烈な競争
- オープンソース(開発者向けのオープンソース製品は栄えるが、エンドユーザ向けの分野では、Wordpress などの例外を除くと難しい)
最後の項目など、なんでそれが理由になるんや、と思われるものもあるので、詳しくは原文をあたってくだされ。Maxime Topolov は、モダンな MACH アーキテクチャが必要なところに Drupal は勧めないが、サポート期間が長い公共セクターにはまだ使えるのではないかとまとめている。うーむ。