Linux Foundation からのニュースレターに、Overture Maps Foundation と Open Metaverse Foundation の立ち上げが告知されている。
前者はオープンな地図のプロジェクト、後者はオープンなメタバースのプロジェクトである。
世間的にはメタバースのほうに注目がいくのだろう。これについては「Open Metaverse Foundationの設立に向け始動」という日本版の記事も参考になるだろうが、個人的にはオープンな地図のプロジェクトのほうが気になる。
OpenStreetMap があるのに、なんで新たにオープンな地図のプロジェクトを立ち上げるんだろう?
ネタ元は Slashdot だが、案の定「OpenStreetMap があるのになんで?」という声があがっている。
ここで OpenStreetMap について最後に取り上げたのは、およそ2年前のこのエントリになるが、その後どんなものなんだろうか。
Overture Maps Foundation のサイトを見ると、Amazon、Meta、そしてマイクロソフトが立ち上げメンバーに入っており、要は Google マップ対抗ということだろう。ならば本腰入れて OpenStreetMap を支援するのでよいかと思うのだが。
Linux Foundation の個別の告知を見ると、一か所 OpenStreetMap について触れられており、そうした既存のプロジェクトのオープンデータの統合を目指しているようだ。
しかし、なんで Google マップ対抗の動きに Linux Foundation が乗るのか、果たしてここの地図データのライセンスは何になるのかなど疑問がいくつか湧く。