ヴァージニア・ユーバンクス(Virginia Eubanks)の『Automating Inequality』を取り上げたのが5年近く前になる。
今回の WirelessWire 連載原稿を書くために読んだ AI Snake Oil の文章のひとつの Further reading に彼女の名前(と『Automating Inequality』)を見つけ、この人どうしているんだろうと調べたら、『Automating Inequality』が『格差の自動化』として邦訳が出ているのを知る。
正直、堤未果が解説を書いているのに「うぬぬ」となってしまうが、それよりなにより、邦訳の刊行が2021年9月というのにびっくり。一昨年の話やないか! まったく知らなかったな。誰か教えてくれよ~。
ヴァージニア・ユーバンクスというと、近年では『AIに潜む偏見: 人工知能における公平とは』に出演したのを見たくらいで近況を知らなかったのだが、パートナーの方が暴力の被害者となり、その PTSD で彼女ともども苦しむという大変な経験をしていたんだね。
それを受けて彼女は、カート・ヴォネガット『スローターハウス5』などの本を読むことで PTSD について学ぶ PTSD Bookclub を立ち上げている。