WirelessWire Newsで「オープンソースの失われた10年と「オープンソースAI」の行方」を公開。
これでも常識的に考えて長すぎるのだろうが、とにかく最近の数回より短くすることを心がけた。そういいながらブルース・シュナイアー先生の信頼論をこっそり入れ込むなどしているが、長さのため入れるのを断念した文章、説明がくどくならないよう省略した記述もあったりするので、「これが足らない」と言われても、それはご自身で好きなだけ書いてくださいとしか言いようがない。
今回の文章の起点となったのは、実は本文中でまったく触れられていない、というか内容も実はあまりかぶらない、ジョン・カーマックが「オープンソース絶対主義者であれ!」と唐突に檄を飛ばす投稿、そして、楠正憲さんの投稿だったりする。
Be an Open Source Absolutist!
— John Carmack (@ID_AA_Carmack) October 10, 2023
It is hard to overstate how much value Open Source Software has added to the world, and how broadly empowering it is.
Operating systems, development tools, core libraries, and critical applications – a great many of the software tools used by the…
TwitterやFacebookはAPIを閉じ、データはGAFAMが握り、オープンソースは制限的なライセンスに移行して、サーバーはTech Giantのパブリッククラウドに集約され、Blockchainの使途はDeFi以外に広がらず、AIブームでみんながGPUを取り合い、LLMは毎度違う応答を返す世界線に迷い込んでしまったのだけど https://t.co/TIUUwtiLlC
— Masanori Kusunoki / 楠 正憲 (@masanork) October 23, 2023
どうしてそこから始まってこの文章になるのだというのは、もはやワタシには説明できないのだけど。
さて、MongoDB 並びにそれが採用している SSPL に言及しているが、佐渡秀治さんが「SSPLのライセンス条文とその適格性に関するメモ」という文章を昨日公開しており、ワタシが文章を書くのがもう少し遅ければ、迷わずこれにリンクしたのにと悔しく思ったものである。
今回文章をとりあげた Stefano Maffulli について、ITmedia の記事に倣い、ステファノ・マフリという表記にさせてもらったが、それで良かっただろうか。
そういえば、同じく今回の文章で名前が出てくる Matt Asay について、日本のニュースサイトでマット・アセイという表記になっているのでワタシも従っているが、動画で彼の名前が呼ばれるのを聞く限り、苗字は「エイシー」が近いように思えるんだよな。
そうそう、少し前にご恵贈いただいた本を活かせたのはよかった。