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『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』の(今度こそおそらく)最終版を公開

達人出版会において『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』のバージョン1.1.3が公開。サポートページにも反映。

少し前にKindle版公開と特別版(紙版)セールを告知したが、今回ははっきりいってほとんどの読者には影響しないものである。具体的には、本編に変更点はない(だから Kindle 版の更新はない)。

実は、ボーナストラック「グッドバイ・ルック」が以前の更新時にダウングレードしていて、公開後に反映した誤記の修正がロールバックしてしまっていた。とはいえ、それは数か所なので気づいた方はいないと思う。

それならば今回の更新が無意味かというとそうではなかったりする。今回「グッドバイ・ルック」が epub ファイルだけでなく PDF ファイルとしても提供されるようになった。

その背景には、マイクロソフトの Edge ブラウザが epub ファイルの読み込み対応を終了してから、epub ファイルを閲覧するメジャーな手段である calibre では(おそらく縦書きなのが災いして)「グッドバイ・ルック」が正しく閲覧できない問題があった。

実はその問題は calibre 5.0 で解決したようなのだが、達人出版会のほうで PDF 版も一緒に配布することにしたという次第である。

この PDF 版が二段組で、なんだか自分が大層なものを書いたようでちょっとたじろいだのだが――

お分かりだろうか。二段組 PDF ファイルで50ページなのである。こんな分量の原稿を内容の予告なしに高橋征義さんにいきなり送りつけたワタシはおかしいし、(最初ドン引きしただろうに)粛々と対応してくださった高橋さんには感謝しかない。

解説を書いてくださった arton さんに「そのくらいあの特典(ボーナストラック)はすごかった」、堺屋七左衛門さんに「これだけでお金を払っても良いくらいだ」id:pho さんに「こんなの途中で読むのやめられないしずるい。本編はこっちだったのか」と書かしめ、そしてブレイディみかこさんを泣かせた「グッドバイ・ルック」だが、読んだ人からどうしてこれ単体で note なりで課金しないのかと言われたことがある。いくつか理由があるのだけど、それをするつもりは未だない。これは電子書籍『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』の読者にとってのボーナストラックなのである。

『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』も紙媒体、電子書籍などで複数のバージョンが存在するので、収録章数、ボーナストラック「グッドバイ・ルック」、2018年秋に執筆した付録「インターネット、プラットフォーマー、政府、ネット原住民」の収録について表にまとめておく。

バージョン 媒体 収録章数 ボーナストラック 付録 価格(税込)
達人出版会本家版 電書 50 770円
Kindle 電書 50 × 770円
技術書典5特別版 42 × 1000円

それではどうか『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』をよろしくお願いします。読んだ方は感想をウェブに書いていただけるとありがたいです。

『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』への反応 その34

『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』だが、著者としては Kindle 版へのリアクションが多かったのを意外に感じた。

達人出版会高橋征義さんから Kindle 版を準備していることを最初聞いたときは、それが意味することに密かにおののいたものだが、それは別として正直意味あるの? と思ったところもある。

だって、達人出版会のゆるい DRM電子書籍さえあれば十分だと思っていたから。それに達人出版会で購入した電子書籍Kindle にもっていって読むも可能なんだから。

しかし、ワタシは間違っていた。Kindle 版公開をアナウンスすると、Kindle だから買ったという声をいくつか目にした。ワンクリックで決済と電子書籍のダウンロードが完了するのはそれだけ大きなことなのだろう。Amazon は強し、の思いを強くした。

これを機にもう少しこの本についての感想や書評を読めればいいのだけど。

やはり著者としては長く楽しんでいただけるように、分量を多く詰め込みたいとどうしても思ってしまうのだけど、それも良し悪しということだろうか。

収録章を少し絞り込んだ特別版もありますよ!(そういう話じゃない)

そうそう、そういえば特別版といえば、これについて Google ブックスにページができていた。Kindle 版とは違った意味で、紙版も重要ということだろう。

『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』最新版公開&Kindle版公開!&特別版(紙版)セール

達人出版会において『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』のバージョン1.1.2が公開。サポートページにも反映。

そして驚くことに、Kindle 版、つまり Amazon での販売を開始した!

達人出版会オリジナルの電子書籍で、Kindle 版も販売するのは、当然ながら本書が初である。価格は達人出版会で購入するのと同じ770円、ということは……(以下略)

そして、そして、2018年の「技術書典5」において販売した特別版(紙版)も、今回の公開にあわせて30%値引きの700円に値引きしたセールを行っている。

ただしこのセール期間は7月27日までだったと思うし、残り部数は少ないので、売切れたらセールも終了なのを了解いただきたい。

昨年のバージョン1.1.1公開時に(おそらく)最終版と書いたが、なぜかこの期に及んで『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて』祭状態である。ただし、今回の更新内容は文中のリンク切れへの対応だけである。のだが、結構その数が多くてバカにならない(悲しいことだ)。

かくして、『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』は、達人出版会本家版、技術書典5特別版に加えて Kindle 版まで発売されたわけである。これにはワタシ自身が驚いている。

ただ実はこの3つのバージョンは微妙に内容が異なる。具体的には、収録章数、そしてある人を泣かせ、ある人を呆然とさせたボーナスのエッセイ「グッドバイ・ルック」の収録などだが、せっかくなので現時点での表を作ってみた。

バージョン 収録章数 ボーナストラック 価格(税込)
達人出版会本家版 50 770円
Kindle 50 × 770円
技術書典5特別版 42 × 700円

(ただし、技術書典5特別版の価格はセール中のみ、送料などは各サイト参照)

ややこしいことになってしまったが、達人出版会で購入できるものが正典であり、すべてを含んでおり最新である。ワタシとしては、これまで通り達人出版会での購入をお勧めするが、読者の事情に応じてプラットフォームを選択いただければと思う。

そうですね、Kindle版や紙版を購入された方で、ボーナスのエッセイ「グッドバイ・ルック」を読みたい方は、購入されたものの写真かキャプチャ画像をメールでワタシに送ってくれたらファイルを送付しますよ。

少しだけお手伝いした矢吹太朗『Webのしくみ Webをいかすための12の道具』(サイエンス社)が来月刊行される

サイエンス社から矢吹太朗さんの『Webのしくみ Webをいかすための12の道具』が来月刊行される(Amazon のページはまだみたい)。

www.saiensu.co.jp

『Webのしくみ』はサイエンス社から出ている「Computer and Web Sciences Library」シリーズの最新刊になる。

実は、著者の矢吹太朗さんからの依頼を受け、ワタシは『Webのしくみ』の査読を行っている。という意味でワタシは、本書の関係者でもある。

矢吹太朗さんからは以前、『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』について国会図書館への納本を勧めていただいたことがあり、それが契機となって達人出版会の高橋征義さんによる納本が実現した経緯がある。

基本的にワタシは2016年末以降、原稿執筆や翻訳の依頼をすべて断っているのだが、その矢吹さんからの依頼ということで喜んで参加させていただくことにした。

そうして『Webのしくみ Webをいかすための12の道具』の草稿を読ませていただいたのだが、既にとても優れた内容であり、ワタシの指摘がその改善のお役に立てたかは疑わしかったりする。

そして、これを自分で書くのは恥ずかしいところもあるが、参考文献にワタシの『情報共有の未来』、並びに『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』が挙げられており、正直感激もした。

本書は Web の入門書でありながら、著者ならではの目線をしっかり保った本であり、それは目次に並ぶ章タイトルを見るだけでも伝わるのではないか。

『Webのしくみ』、というか「Computer and Web Sciences Library」シリーズ全体が、例えば小中学校で子供にコンピュータを教える教師といった、コンピュータやウェブについて理解する必要のある大人を対象読者としているのだが、コロナ時代において、コンピュータ並びにインターネットを教育分野でこれまで以上に活用する必要のあるお子さんをお持ちの親御さん全般に広くお勧めできる本である。ワタシからもよろしくお願いします。

『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』への反応 その33

『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』だが、今年に入って読んでいただいた方の感想を見かけると嬉しいものである。

改めて円城塔さんに感謝しないといけない。何年後に読み始めても大丈夫な本ですよ!(言い過ぎ)

一応、書き下ろし技術コラム「インターネット、プラットフォーマー、政府、 ネット原住民」で2018年秋の状況まではカバーしております。

ありがたい推薦のお言葉である。

このボーナストラックを読み終えての「うわぁ……」な空気感こそ書き手が狙ったものだったりするのが厄介である(笑)。

『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』への反応 その32

『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』だが、さすがにベータ版公開から2年以上経つともう反応もなくなるだろうから、昨年末の更新でこのブログも当分休止状態になると見込んでいたのだが、いくつか反応を見かけてしまったので、そうなるとしつこく更新しますよ!

さて、年末年始に読んでくださった方がいて、そういうのは嬉しいなと思う。他にも電子積読の皆さんもどうぞ。

実際には2010年代全体は網羅できていないのだけど、こう書いてもらえるのはありがたいことである。

他にも、ワタシの窮状(?)を見かねてか、既に感想を書いてくださっている方々が再度の後押しをしてくださっている。

まったくだよ!

この10年を振り返る上で日本語圏には優れた文献がある。 yomoyomo さんによる『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』だ。 分厚い内容で一気に読むと頭がクラクラするが,必読書であることは間違いないだろう。

私達の10年 — しっぽのさきっちょ | text.Baldanders.info

ワタシも同感です!

そういうわけで、更新頻度は昨年に比べるとはっきり落ちるとは思うが、2020年もよろしくお願いします。

『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』ベータ版が公開されて2年が経った

『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』だが、早いものでベータ版が公開されて2年が経った。

逆に言えば、この2年、ワタシはこの本の宣伝をしつこく続けてきたということになる。なぜそこまで執着するかといえば、当たり前だが『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』を一冊でも多く売りたいからである。

しかし、現実は期待したほど売れない。地方暮らしで社交の機会が少ないワタシも珍しく人と会うことがあると、自分の電子書籍は読まれていないんだなと、分かってはいてもいささかさみしかったりする。電子書籍の『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』には一種の仕掛けがあり、著者のワタシは会う相手がこの本を一通り読んでいるかどうか、その反応だけで分かるのである。

一通り読めばどういう反応になるのか? 何度も引き合いに出して恐縮だが、id:pho さんのツイートでそれが大枠伝わるだろう。

つまりは、『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』の解説を担当いただいた arton さんをも驚かせた「特典の凄まじい内容と信じ難い本文とのメタな構造」……と著者自身が書くとバカみたいだが、「20年後:インターネットの自由という夢の死」に込められた後悔、「世界に売られた男」というタイトルの苦々しさの意味、表題作「もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて」や最終回(前編後編)が書かれた背景、要は著者がどういう状態で書かれたか分かって本編がもう一度楽しめるのですね。

まぁ、そのあたりは買ってない人にはそれこそどうでもよい話なのだけど、電子書籍を売るのは難しいとずっと思っていたところで、加野瀬未友さんと結城浩さんの会話が琴線に触れて、思わず割り込んで愚痴ってしまった。

加野瀬さんも「個人出版電子書籍を買わない人でも有料noteは買ってそうな印象がある」と書いているが、そのあたりの理由を考えて、突き詰めると有料noteはブラウザでサクッと読めるところが利点なんじゃないか、とワタシ自身有料の note を読んだときのユーザ体験を思い出して思ったわけだ。

そう、「買う→読むの手順でいかにストレスを減らすかが大事」なのである。その点、note はJEPA電子出版アワード2019で大賞に輝くのも納得の良い仕事をしている。

またそうした意味で、マイクロソフトが Edge ブラウザを Chromium ベースに乗り換えるのは、アドオンなどのインストールなしに epub フォーマットのファイルをブラウザで読むことができなくなるということを意味するのではないかと危惧するのである(間違っていたら教えてください)。

2019年最後の更新でなんとも景気の悪い話で恐縮だが、このマイクロソフトの決定が、電子書籍の普及に地味なブレーキになることがないといいのだが。

『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』への反応 その31

『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』だが、その表題作である「もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて」で論じた非中央集権型のウェブについて考える上で、重要な提案が先週あった。

ITmediaWIRED.jp でも記事になっている、ジャック・ドーシー Twitter CEO による、ソーシャルメディア向けのオープンで分散型の標準開発の支援表明である。

その支援先である BlueSky はウェブサイトひとつ持ってないようで、まだこの話がどれくらい現実的なインパクトを持ちうるか分からないところがあるのだが、まさかこの表明が Twitter の CEO から出るとは思わなかった。

さて、『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』への反応だが、先月に公開されていたこのブログエントリを見落としていて申し訳なし。

 とは言うものの、最近は本当にインターネットらしいインターネットを「調べ物」と「個人サイトのRSS巡り」と「タイムラインから数クリック」に限定して久しく、ハッカー文化から連綿たる「理念としてのインターネット」話やガチのアングラ探索には適性が無いので、そのあたりはkzwmn氏などの仕事をたまに拾う程度、ぼんやり読んだ本書から思い返せば、はてブを見なくなったのもHagex事件のキツさが契機だったかと懐かしく、嫌味多めな情報社会論ばかりでは詮無くも、Vtuber文化まで予見した西垣通『聖なるヴァーチャル・リアリティ』だけは、今自分が生きている現実に疑問を抱くたび、つい再読してしまいます。

10月雑記(寺山、ラカン、天使主義) - おしゃべり!おしゃべり!

いずれにしても読んでいただくだけでありがたいことです。

そういうわけで、いつだって、今からだって読んでくださっていいですのよ? 一言でも感想も書いていただければ、なおありがたい。

『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』への反応 その30

『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』だが、まったく情けないことに半月以上前に書評が公開されているのを見逃していた。

こうやって評を書いてもらえるのはありがたいことだ。

最初に読んだ解説によれば、本書は「2013年から2016年までのインターネットを巡る思想史の変遷」だという。なるほど、おもしろそうだな。一方で、解説に登場する人物の名前が半分以上わからない。なるほど、不安になるな。結果として、これはどちらも半分ずつ的中という感じで、話題の大半は興味深くておもしろいものの、登場人物や背景についての知識が十分でない場合は、話題をフォローするのが精いっぱいという章も多い。補足するまでもないが、私の知識量などに基づいた話だ。技術的な話題から政治や経済など、扱われている内容は多岐にわたる。

読書:『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』 | Aruhito

この後、「日本におけるインターネット思想とは何じゃろな?」という観点から書かれていて、確かにそういう視点で見ると面白いなと著者のワタシも思った。

濱野智史 は AKB 関連の新書を出して以来、一般書の舞台には降りてこないから何をやっているのか知らないが、川上量生は実業家と呼ぶのがふさわしいだろうけど、なんかよく分からんことになっている。本書には津田大介もところどころで扱われているが、こちらの方も何かと泥沼だ。なんだ日本のインターネット文化なんて、文化らしい文化が無くなっているんじゃないのという気もしてくる。日本のインターネット文化をけん引するような存在や真面目に思索する方面、そういったムーブメントはあるのか? 今、どこにあるのかしら。

読書:『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』 | Aruhito

川上量生の名前が出ているが、最新版に収録した付録「インターネット、プラットフォーマー、政府、ネット原住民」(既に購入済の方は、最新版に無料で更新できますよ!)では彼のことを批判的に取り上げたが、ホントみんな遠くに来てしまったよね、ちょっと遠い目になってしまう。

『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』への反応 その29

『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』だが、9月に国立国会図書館サーチに登録されている話まで書いたが、国立国会図書館オンラインに書誌詳細ページができているのに今さら気づいた。

これを見ると、東京本館と関西館の両方に収蔵されているんだね。二冊納本してくださった達人出版会に感謝である。

さて、少し前に『病理医ヤンデルのおおまじめなひとりごと』(asin:4479393196)や『症状を知り、病気を探る 病理医ヤンデル先生が「わかりやすく」語る』(asin:4796524207)などの著書で知られるヤンデルさんのツイートに『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて』の名前が挙がっていて驚いた。

とても嬉しい話である。感想も書いていただけるとさらに嬉しいのだが、そこまでは期待すまい。

かげやまさん (id:algernon3141) が、『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて』を参考文献に挙げてくださっている。具体的には、「テクノロジースタートアップは経済的不平等に貢献しているか?」ですね。

ワタシの本、文章が何かを考えるヒントというか材料になるなら、ワタシの文章に好意的/批判的問わず、それだけでありがたいことである。どんどん踏み石にしていただきたい。

『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』への反応 その28

『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』だが、前回の宣伝をしつこく続けていたら売り上げが伸びたという話のブックマークに id:rgfx さんがありがたいコメントを書いてくださっている。

『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』の宣伝をしつこく続けていたら売り上げが伸びたという話 - YAMDAS現更新履歴

「第50章 ネットにしか居場所がないということ」とか「付録A インターネット、プラットフォーマー、政府、ネット原住民」とか良いよね。

2019/10/29 13:59

特に最新版で電子書籍に追加した「付録A インターネット、プラットフォーマー、政府、ネット原住民」を挙げてくれているのが嬉しい。こう書いてもらえると、がんばって書き下ろした甲斐があるというものだ。

ありがたいことに作家の樋口恭介さんが、ワタシのツイートから辿って「個人ブログ回帰と「大きなインターネット」への忌避感、もしくは、まだTwitterで消耗してるの?」、そして『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』のことを紹介してくださった。

個人的には「個人ブログ回帰と――」は思い出深いものがある。この中でいささか冷ややかに言及しているクロサカタツヤさんとサイゾーの『クロサカタツヤのネオ・ビジネス・マイニング』で対談したとき(参考:その1その2)、対談記事には含まれていないが、「個人ブログ回帰と――」のことをクロサカタツヤさんと話す機会があったからだ。

樋口恭介さんの note を読めば分かるようにこの文章で書いた問題は文脈を変えながら残っているし、それは対談記事でも言及がある「劉慈欣の話題の『三体』と「暗い森」になりつつあるインターネット」につながっていると思うのだ。

そうした意味で、樋口恭介さんのインスピレーションに何らかの刺激というか、うまいトスを上げられたなら、「捨て石になるのは嫌だが、踏み石なら喜んでなる」がポリシーのワタシとしては満足である。

また、樋口恭介さんが書名を挙げてくださったおかげで『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来 』に興味を持ってくれた方もいるようで、ありがたい話である。

もう少しは宣伝ブログを続ける余地があるのかもしれない。感想、書評、まだまだお待ちしております!

『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』の宣伝をしつこく続けていたら売り上げが伸びたという話

『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』だが、このブログを続けていること自体、この本を宣伝が主目的なのである。が、現実は厳しい。それでも頃合いを見計らってツイッターでも宣伝を行っている。

土曜の夜にふと思い立って唐突に宣伝ツイートをさせてもらったのだが、運よく RT と like をこの手の宣伝ツイートにしてはもらってありがたいことである。

やはり、円城塔さんが再度言及くださったのが大きいようだ。ちょっと露悪的な元ツイートに嫌な顔をせず付き合ってくださった円城塔さんには感謝しかない。ありがとうございます。

ありがたいことにすぐさま購入いただき読みだした方もいるようで嬉しい。

達人出版会の高橋さんによると、実際売り上げが伸びたらしい。

マジか! まぁ、要因は自分のツイート(とその拡散)以外ありませんわな。ありがたいことである。

米オライリーも DRM フリー電子書籍の取扱いを中止するご時勢に、ソーシャル DRM という緩い管理で電子書籍ダウンロード販売を続けている達人出版会はとても貴重な存在なので、ワタシの本の売り上げがわずかでもその存続に貢献してくれればと願ってやまない。

やはり、電子書籍であれ紙の書籍であれ、地道に宣伝を続けることが重要なようだ。

『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』への反応 その27

『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』だが、未だ新たに読んでくれる人がいるのはありがたいことである。

あとこれはちょっと驚いたので特別に取り上げるのだが、いけださん(@ikeda_seitaro)が前著である『情報共有の未来』を読了し、感想を書いてくださっている。

サイバー空間(というのも死語か)で一番ためになるというか、
時代の風を正確に写し取っていたコラムだと思う。
いま読むと古さを感じる部分もあるけれど、
もうこの時期から話題は出ていたんだ、と驚くものも多々あったり。
こうして書籍として残すべき価値のある作品だと思います。

『情報共有の未来 [電子書籍]』のレビュー yomoyomo (いけださん) - ブクログ

正式版公開からも7年以上経つ(そんななるのか!)本にここまで書いてくださって感謝しかない。いけださん、『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』も読んで感想を書いていただけると(以下略)。

『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』への反応 その26

『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』だが、さすがに反応を探すのも苦しくなってきた。

旧聞に属するが、9月22日開催の「技術書典7」にて特別版(紙版)を販売させてもらった。一応、ワタシの本を買ってくださった方もいるようなので一安心である。

実はこの方は、ワタシがいろいろとお世話になった方なのだが、まぁ、それはよい。ありがたいことである。技術書典で紙版をお買いいただいた方の書評も読みたいところだが……。

そういえば、紙版には電子書籍に収録されているボーナストラック「グッドバイ・ルック」が入っていないので、そちらを読みたい方は、ワタシにメールくだされば EPUB ファイルを送ります(笑)。

あと、Spiegel さんも、ブログの中で『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』の名前をいささか皮肉な感じで取り上げてくださっている。

少し前に「『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』が国会図書館に納本された」話があったが5,残念ながら慧眼だったと言わざるを得ない。
まぁ「情報共有の未来」が「国会図書館に納本」とか皮肉 (スパイス) が効きすぎて目から汗が出てしまうが。

本の「史料」的価値 — しっぽのさきっちょ | text.Baldanders.info

「デジタル情報は失われやすく統制を受けやすい」というのはまったくその通りなのだが、そういうわけで国立国会図書館サーチに登録されております。

9月22日開催の「技術書典7」にて『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』特別版を販売します

9月22日に開催される技術書オンリーイベント「技術書典7」達人出版会ブースにおいて、『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』の特別版(紙版)を販売することを達人出版会高橋征義さんに教えていただいた。

この特別版はおよそ一年前の「技術書典5」に向けて製作した紙版である。

『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』については、全体で結構なページ数になるため、紙版で持っておきたい/読みたいという声をワタシも聞いている。

高橋さんによるとそれなりの在庫を持っていくそうで、技術書典専用のスマホ決済では割引を行うらしいし、これを機会にどうか一家に一冊『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』ということでよろしくお願いいたします。

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