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アカデミー賞脚本賞、脚色賞は反逆者向け?

町山智浩アメリカ日記で面白い発言を見かけた。映画『サイドウェイ』の監督アレクサンダー・ペインによる、アカデミー賞脚色賞受賞についてものである。

脚色賞とか脚本賞は、ハリウッドのメインストリームが受け入れられない反逆児に、これでもやっとくか、という気持ちでおためごかしに与える賞だよ。タランティーノだって取ってるだろ

調べてみると、確かにアレクサンダー・ペインの言う通りなのである。アカデミー賞脚本賞か脚色賞、あるいはその両方が、秀作ではあるが賞レースの本命ではない作品に与えられている。名前が挙がっているタランティーノ脚本賞を受賞した1994年から最近10年ほどを見てみる。

「反逆者」という言葉に似つかわしくない人もいるが、例えば名女優エマ・トンプソン、有名小説家ジョン・アーヴィングにしても、映画の脚本を手がけるのは上に挙がる作品がはじめてであった。それぞれマイケル・ケインロビン・ウィリアムズ助演男優賞をとっている『サイダーハウス・ルール』と『グッド・ウィル・ハンティング』を除けば、上に挙げた作品のいずれもその年の賞レースにおいて脚本賞(脚色賞)だけしか受賞できてない(allcinema で調べただけなので抜けがあるかもしれない)。

そして今年は脚本賞、脚色賞のいずれもそういう作品だったわけで、この二作については是非見に行こうと思うのだった。特に『エターナル・サンシャイン』は、何と言ってもチャーリー・カウフマンの脚本で監督がミシェル・ゴンドリーだし。

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