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映画『アンタッチャブルズ』に出演せずに2万ポンドを手にしたボブ・ホスキンス

年明け、Facebook で映画『アンタッチャブルズ』に関するちょっと面白い話を読んだのだが、これ本当にあったことなのかねと思い調べてみたら、Wikipedia 経由で情報源となる記事を見つけた。

metro.co.uk

アンタッチャブルズ』のアル・カポネ役は、最初ボブ・ホスキンスだったというのだ。当時、彼は映画『モナリザ』でカンヌ国際映画祭の男優賞、ゴールデングローブ賞の主演男優賞(ドラマ部門)、英国アカデミー賞の主演男優賞を受賞し、アカデミー賞主演男優賞にノミネートされ一躍名をあげていた。

その彼にブライアン・デ・パルマが『アンタッチャブルズ』の脚本を送り、アル・カポネ役を示唆した。悪名高いマフィアのボスを演じられるチャンスとあって、ホスキンスは興奮し、かなりの下調べをした。

ホスキンスが、監督に聞いてもらうアイデア満載状態でブライアン・デ・パルマに会ってみると、かなり前のめりなホスキンスを見て、デ・パルマは申し訳なさそうに「自分としては、本当はロバート・デ・ニーロにカポネを演じてほしいんだ」と言ってきた。それを聞いたホスキンスが「俺はどうすればいいんだよ」と思っていると、デ・パルマは「けど、デ・ニーロがやらない場合、君が代役をやってくれないかな」と続けた。「ああ、もちろんいいとも」とホスキンスは答えた。仕方ないよね。

それから何か月か経ち、新聞でデ・ニーロがカポネ役をやっているのを読み、それでホスキンスはカポネ役の話はすっぽり忘れることにした。その後のある朝、妻のリンダが彼に届いた郵便に驚きの声をあげる。2万ポンドの小切手だったのだ。そこにはデ・パルマからの感謝の言葉があった。

ホスキンスは思わず彼に電話をかけて言った。「ブライアン、また俺に演じてほしくない映画があったら、電話くれよ!」

ボブ・ホスキンスが亡くなって来月で10年になるので取り上げてみた。彼の主演作でもっとも有名なのは、やはり『ロジャー・ラビット』かな。

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