もう一つ落ち込んでしまうニュースがイギリスから届いた。
モンティ・パイソンのテリー・ジョーンズが腸癌を患い、もうすぐ手術をすることがミラー誌のサイトのトップにあがっていた。
アメリカで大ヒットしたエリック・アイドルらによる舞台 Spamalot のイギリス公演のプレミアにジョン・クリーズを除くパイソンズが揃ったようだが、テリジョンは病を押して顔を出したらしい。
長年連れ添った妻と別居して21歳のスウェーデン女性と同棲してみたり、『Terry Jones's War On The War On Terror』(asin:1560256532)以降も最近ではガーディアンが始めた論説ブログ集サイト Comment is free で健筆を奮い激烈なブッシュ批判を行っており、元気なんだなと安心していただけにショックは大きい。今月もチェルトナム文学フェスティバル(彼は中世史の研究家でもあるのだ!)に元気な姿を見せていたばかりなのに。
ジョン・クリーズがパイソンの頭脳ならば、テリジョンはパイソンの情熱そのものだった。その情熱があったからこそ、パイソンは三作のコメディ史に残る映画をものにできたのだ(そのいずれもテリジョンが監督してクレジットされている)。
かつての盟友キャロル・クリーブランドの以下の簡潔なコメントがすべてである。初期の癌であるという医師の診断を信じ、祈るより他ない。
I'm just praying he is going to be fine. Terry is a strong Welshman - I'm confident he'll beat it.