当ブログは YAMDAS Project の更新履歴ページです。2019年よりはてなブログに移転しました。

Twitter はてなアンテナに追加 Feedlyに登録 RSS

ザ・ロイヤル・テネンバウムズ

ザ・ロイヤル・テネンバウムズ [DVD]

ザ・ロイヤル・テネンバウムズ [DVD]

『ムーンライズ・キングダム』が良かったので、ウェス・アンダーソンの映画を借りてみた。

完全なるウェス・アンダーソンの箱庭的世界だった。画面は強力にカラーコーディネートされ、登場人物は一人ひとりに追わされた物語にがっちり縛られる。

もちろんそれを窮屈ととる人もいるだろう。役者の中でもベン・スティラーなどは明らかに損している感じ。その中で貫禄十分に自分勝手な父親を自在に演じているジーン・ハックマンはさすが名優だ。思えば、彼はこれに出て数年後に俳優業を引退しており、彼にとって最後の名作と言える。

そんな強力に制御された作品を観ながら、不思議なことにワタシの頭に浮かんだのは、「真実などない。すべては許されている」という言葉だったりする。そういう映画だ。

ウェス・アンダーソンというと映画の中での音楽の使い方もよく言及されるが、本作もニコ、ポール・サイモンニック・ドレイクエリオット・スミスなど素晴らしいですね。最後にヴァン・モリソンの "Everyone" が鳴り出したときはちょっと泣きそうになった。

[YAMDAS Projectトップページ]


クリエイティブ・コモンズ・ライセンス
YAMDAS現更新履歴のテキストは、クリエイティブ・コモンズ 表示 - 非営利 - 継承 4.0 国際 ライセンスの下に提供されています。

Copyright (c) 2003-2023 yomoyomo (E-mail: ymgrtq at yamdas dot org)