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富田倫生氏についてもはやワタシが追悼する必要はなく――

今更であるが、青空文庫の主催者である富田倫生氏の訃報について触れておく。

実は先週一度しかブログ更新ができなかった理由の一つに、この訃報について何か文章を書こうと思いながらどうしても書けなかったことがある。

当然ながら面識はなかったし、ワタシに何が書けるというのがある。日本文化に多大な貢献を続ける青空文庫の軌跡についてはOnDeck のインタビューを読まれるのがよいだろう。

TPP による著作権保護期間の延長問題について、富田さんが心を砕いていたのは言うまでもない。thinkTPPIP の緊急シンポジウムへの参加、並びにそこで読み上げた芥川龍之介「後世」は、富田さんが最後の力を振り絞ってのことだったのだと今になって分かる。

その死去にあわせ、氏の「本の未来」青空文庫で公開されたが、ボイジャーの萩野正昭さんによれば青空文庫がこれを公開したという報を聞いて、富田倫生さんは微笑んで息を引き取ったとのことで、ワタシも微力ながら富田さんの遺志を継がねばと思う。

これに加えて何か気の利いたことを書きたいと思いながら、その力量がワタシにはなく何も書けなかったのだが、そうして悶々としているとき平民新聞の「メキシコの夏目漱石」を読み、ワタシが何か加える必要はないことに今更思い当たった。

このツイートは、ワタシにしては多く RT されたが、同じように思った人が多いのだろう。

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