先日調べものをしていて、偶然、松井力也氏の新刊が3月に出ているのを知った。
1999年の『「英文法」を疑う』以来なので、16年ぶりということになるじゃないか!
- 作者: 松井力也
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2015/03/11
- メディア: 文庫
- この商品を含むブログ (3件) を見る
- 作者: 松井力也
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2015/03/27
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
新刊もやはり英語についての本であった。
松井力也氏と言われても知らない人が大半だと思うが、80年代末〜90年代前半にかけて雑誌ロッキング・オンの常連投稿者にして、ワタシがもっともその文章に感化された人の一人であり、それはつまり、ワタシにとってもっとも尊敬する文章家だったということである。
おそらく当人はこういう紹介をされるのはひどくイヤだろうとも容易に想像できるので申し訳ないのだが、ワタシにとってそれだけ大きな存在だったのである(ワタシがロキノンについて書いた文章は、「ロック問はず語り」カテゴリをどうぞ)。
ところで松井力也氏の前著『「英文法」を疑う』にはちょっとした思い出がある。読書記録を書いてからしばらくして、講談社の担当者の方からお礼のメールをいただき、こちらが恐縮したことがあった。(これは現在もそうだが)場末の弱小サイトに載った駄文を読んでいただき、反応してくださるとは……当時の日本のウェブなんてそんなものだったとも言えるだろうか。