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ゾンビ「文化史」本が面白そうだ


トランネットに面白そうな本の翻訳トライアル情報があった。今年末か来年はじめに邦訳が出るんですかね。

本書は、ゾンビが、タヒチやアンチル諸島といった旧植民地に伝わる土着信仰の中の存在から、世界を席巻する怪物へと、どのように変容していったのかを、年代を追って記している。
小泉八雲ことラフカディオ・ハーンがゾンビに言及していた」というエピソードから始まり、「ゾンビ」という呼称の語源や、その意味の変遷、タヒチに「実在した」というゾンビの女性、1930年代のごく初期のゾンビ映画やパルプ誌でのゾンビ表現など、細かい蘊蓄が満載。そして、ゾンビを人類学・民俗学的に考察したり、西欧帝国主義や現代資本主義の文脈で捉え直すなど、ゾンビをより広く深く見据えようとするところに本書の主眼がある。
ゾンビを題材にした一級の「文化史」。

ゾンビ「文化史」本というわけで、おそらくは先行する本もあるだろうが、こういう話を聞くと面白いと思う。なぜ我々はゾンビから逃れられないのか。

Zombies: A Cultural History

Zombies: A Cultural History

Zombies: A Cultural History (English Edition)

Zombies: A Cultural History (English Edition)

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