- 出版社/メーカー: バップ
- 発売日: 2018/12/05
- メディア: Blu-ray
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とにかく面白いと評判になっていた映画だけどなかなか観ることができず、これが福岡に住んでたら(東京と同時期にキャナルシティ博多で上映を開始していたので)とっくに観れたはずなのにと恨めしく思っていたが、8月半ばになってようやく観れた。
念のため、以下ネタバレ注意、と書いておく。
とにかくできるだけ事前情報を入れないように神経をとがらせて、ツイッターの言及やブログエントリをシャットアウトし、また同時に期待値を高めすぎないように自己抑制したおかげで、こういう映画だったのか! と大満足でした。ポン!
……なのだけど、実は情報シャットアウトには失敗していたのである。よりにもよって、上映直前にツイッターのタイムラインを眺めてたら、三谷幸喜の『ラヂオの時間』(asin:B000BN9ADO)と比較する人のツイートをうっかり見てしまったために、中盤以降の展開がほぼ読めてしまったのは痛恨だった。
本作については原作/原案問題が勃発してしまったため、「パクリ」とかしょうもない言葉がタイトルに載ったニュース記事を見て腹立たしい思いをしたが、創造性は優れた過去の上に築かれる。本作を観て『ラヂオの時間』を連想する人もいるだろうし、それを言うならウディ・アレンの『ブロードウェイと銃弾』(asin:B0076S5KU4)を連想する人もいるかもしれない。
本作は低予算ながら、そうした過去からの優れた継承があり、何より映画への深い愛情を感じる素晴らしい作品だった。そういう映画を観れて、ワタシはただ嬉しい。それで十分である。