よく覚えていないが、確か Facebook 経由で知ったページ。スティーヴン・キングというと彼自身が多作というだけでなく、優れた本や映画を惜しみなくレコメンドすることでも知られている。このページは、その中でも特に強く彼がレコメンドする本を集めたもので、『書くことについて』(asin:4094087648)での紹介が多いのだけど、それ以降に書かれた本も多く入っている。
……のだが、近作は邦訳が出てないものが多い。以下、邦訳が出ているもののリストを挙げておくが、テス・ジェリッツェンやローラ・リップマンなど Wikipedia 日本語版のページがあるクラスの作家の作品でもそうなのだから、かつて翻訳大国と言われた日本の出版業界の現状をこういうとこにも見て少し悲しくなる(邦訳リストに抜けがあるのに気づいたらお知らせください)。
英語圏におけるこうした「必読リスト」に必ず入る定番作品は『百年の孤独』や『真夜中の子供たち』など少なく、エンターテイメント作品寄りなのがキングらしいと言えるか。具体的に彼がどのように賞賛しているかは原文を当たってくだされ。出版社の方は、それを読んで邦訳を出す参考にしていただければありがたい。個人的には、ポール・サイモンの伝記本の邦訳が読みたいところ。
Kindle 版が出ているものもそれなりにあるので、ゴールデンウィークに読む本選びの参考になるかな?
- アラヴィンド・アディガ『グローバリズム出づる処の殺人者より』(asin:4163275606)
- マーガレット・アトウッド『オリクスとクレイク』(asin:4152091819)
- ローレン・ビュークス『シャイニング・ガール』(asin:4150413002、asin:B00JRYHL02)
- ロベルト・ボラーニョ『2666』(asin:4560092613)
- ビル・ブライソン『ビル・ブライソンの究極のアウトドア体験―北米アパラチア自然歩道を行く』(asin:4120030091)
- マイケル・シェイボン『ユダヤ警官同盟』(asin:4102036113、asin:4102036121)
- ニック・カッター『スカウト52』(asin:4150413185、asin:B00RKN47SG)
- ギリアン・フリン『KIZU―傷―』(asin:4151773010)
- ニール・ゲイマン『アメリカン・ゴッズ』(asin:4047916080、asin:4047916099、asin:B07JWCLW2R、asin:B07JGYK25X)
- サラ・グルーエン『サーカス象に水を』(asin:4270104058)
- トマス・オルディ・フーヴェルト『魔女の棲む町』(asin:4775526642、asin:B0764B6DN8)
- ネイサン・ヒル『ニックス』(asin:4152098406、asin:B07NYZK9LJ)
- アンソニー・ホロヴィッツ『カササギ殺人事件』(asin:4488265073、asin:4488265081、asin:B07GBQ2NF2、asin:B07GBPRZTY)
- メアリー・カー『うそつきくらぶ』(asin:4791757750)
- スー・モンク・キッド『リリィ、はちみつ色の夏』(asin:4418055142)
- バーバラ・キングソルヴァー『ポイズンウッド・バイブル』(asin:4887242395)
- ハーパー・リー『アラバマ物語』(asin:4766000064)
- アーシュラ・K・ル=グウィン『闇の左手』(asin:415010252X)
- ガブリエル・ガルシア=マルケス『百年の孤独』(asin:4105090119)
- アン・パチェット『密林の夢』(asin:4152094796、asin:B00P0QOVIG)
- ジョディ・ピコー『19分間』(asin:4151500049、asin:4151500057)
- ルース・レンデル『心地よい眺め』(asin:4150017360)
- サルマン・ラシュディ『真夜中の子供たち』(asin:415207650X、asin:4152076518)
- ダン・シモンズ『ザ・テラー 極北の恐怖』(asin:4150411565、asin:4150411573、asin:B00MHLS962、asin:B00MHLS9F8)
- 高見広春『バトル・ロワイアル』(asin:4344402707、asin:4344402715)
- ドナ・タート 『ゴールドフィンチ』(asin:4309207073、asin:4309207081、asin:430920709X、asin:4309207103、asin:B01H4T0E5K、asin:B01JA1LEVI、asin:B01JA1LEZE、asin:B01LF2UH04)
- ジェフ・ヴァンダミア『全滅領域』(asin:4150413207、asin:B00QA172S6)、『監視機構』(asin:4150413231、asin:B00RKN47P4)、『世界受容』(asin:4150413274、asin:B00U2E2ADY)
- サラ・ウォーターズ『エアーズ家の没落』(asin:4488254071、asin:448825408X、asin:B016ACVGA4、asin:B016ACVGDQ)
- コルソン ホワイトヘッド『地下鉄道』(asin:4152097302、asin:B077ZTLJ5T)
日本人作家の作品では、唯一『バトル・ロワイアル』が入っているが、高見広春って今何してるんだろう?
スティーヴン・キングの作品では、ユアン・マクレガー主演で今年映画化される『ドクター・スリープ』の公開時にまた話題になるのかな。『シャイニング』の原作に思い入れがあるワタシ的にも気になるところである。
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