ドン・タプスコット(Don Tapscott)というと、『ウィキノミクス』や『マクロウィキノミクス』は今や昔、近年は『ブロックチェーン・レボリューション』をブチ上げ、Blockchain Research Institute を立ち上げるなど、すっかりブロックチェーンにご執心である。
邦訳の刊行が期待される洋書を紹介しまくることにする(2020年版)で、『ブロックチェーン・レボリューション』の続編と言える『Supply Chain Revolution』を紹介したが、今年10月に『Platform Revolution』という彼の編著が出るのを知る。
既に同じタイトルの本があったりするが(asin:4478100039)、こちらの副題は「デジタル時代のオペレーティングシステムとしてのブロックチェーン技術」なので、やはりブロックチェーン本であり、前二冊と合わせてドン・タプスコットの「ブロックチェーン三部作」といってよいのではないだろうか。
彼も今年で75歳だが、その歳まで新しいテクノロジーに首を突っ込めるのはすごいよな。
『Platform Revolution』の推薦者を見ると、Brian Behlendorf の名前が一番上にあってのけぞる。ワタシの世代にとって、彼はなんといっても Apache ウェブサーバの開発者なのだけど(というか、彼はワタシと同い年なんだな)、現在は Linux Foundation でブロックチェーンにも噛んでいるようで、なるほど、この本に推薦文を寄せるのも不思議でないわけだ。