ここで『エドワード・ホッパー作品集』が3月に出ていたのを知る。
今年が生誕140周年だからというわけでもないのだろうが、エドワード・ホッパーの作品を100点近く収めた画集が出たのは喜ばしい。
エドワード・ホッパーというと、なんといってもこの本の表紙にも使われている Nighthawks が有名だが(ちょうど80年前に描かれた画なのか)、東京創元社から先月末に新たに出たレイモンド・チャンドラーの最高傑作の新訳『長い別れ』の表紙にもこれが使われていて、おーっ、と血が湧きたつのを感じた。
ワタシはなんといっても清水俊二訳『長いお別れ』(asin:4150704511)をこよなく愛する人間だが、村上春樹訳『ロング・グッドバイ』(asin:4150704619)もあるところに田口俊樹訳が加わる。
このように複数の訳が普通に共存して売られるなんて、まるでレイモンド・チャンドラーもドストエフスキーみたいじゃないか! 素晴らしい。