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コリイ・ドクトロウの新刊はビッグテックや巨大メディアの権力へのクリエイターの対抗を呼びかける「チョークポイント資本主義」

Pluralistic で、このブログでもおなじみコリイ・ドクトロウが新刊のオーディオブックのためのクラウドファンディングを立ち上げている。

オーディオブックって、単に Amazon で売ればいいだけじゃない? と思われるかもしれないが、ドクトロウは Amazon のオーディオブックプラットフォームに以前から反旗を翻しているんですね。

その彼の新刊(Rebecca Giblin との共著)は Chokepoint Capitalism なのだけど、基本的に SF 作家として知られる彼が「資本主義」を題名に冠する本を書くことになったのは、やはり昨今のビッグテックや巨大メディアの独占の弊害、このままではクリエイターは彼らに支配されてしまう、力を取り戻さないと、という危機感があったからだろう。

この話題で連想するのはやはり「監視資本主義」だが、実は彼はこれにかなり批判的で、「チョークポイント資本主義」が彼なりの回答なのかと想像する。

これはやはり、新自由主義によりネオ封建主義時代に入ってしまったという危機感もあるのだろうな。

推薦者を見ると、ジミー・ウェールズローレンス・レッシグクレイグ・ニューマークアニール・ダッシュイーライ・パリサーダグラス・ラシュコフといったあたりは想定範囲内だが、マーケティング分野のベストセラー作家セス・ゴーディンや『侍女の物語』のマーガレット・アトウッドが名前を連ねているのは予想外だった。

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